PDF図面を自動でCAD化できるPDF図面CAD変換システム！VectorMaster

「皆様とともに、設備管理・保全の未来を創造します」をキャッチフレーズとして、エネルギー施設・交通、運輸施設等の重要なインフラ設備の要となるダム、トンネル、港湾施設の点検・調査・計測、診断を高い技術力と現場力で提供するのが最大の強み。特に防災対策への強化が声高に叫ばれる現在、変化するさまざまな環境や条件に対応するために、その道のスペシャリストが最新の技術に取り組んでいる。
今回は、こうした私たちの生活基盤の根底を支える活動をおこなっている株式会社東設土木コンサルタント様にVector Master ProとScan Wave Liteについて、導入の経緯と効果、今後の課題についてお話を伺った。

　VectorMaster Proを導入する前は、発注元から大量に送られてくるPDFデータを手作業でトレースしていました。これだと大変手間がかかってしまうために、PDFデータをCADデータに変換しているツールがないものかといろいろと探していたところ、VectorMaster Proがあることを知り、さっそく購入の検討に入りました。
　システムズナカシマさんのホームページで、購入の前に、無償でPDFデータをCADデータに変換するサービスを行っていることを知り、まずはそれを試してみました。想像していたとおりの変換ができたために、購入手続きをとり、導入したというわけです。

　いままでは、社内で対応できない場合は、外注にお願いせざるをえないことがありましたが、それだと時間が間に合いませんでした。ですから、あとからの修正作業があるにしても、瞬時にCADデータへの変換は効率アップにつながります。発注元からはベクターデータが残っているPDFデータをもらえるため、VectorMaster Proで瞬時に変換できますし、ドラック＆ドロップで変換ができる簡単な操作性がいいですね。
　それと図面に一覧表などを載せないといけないことがあります。たとえばマイクロソフトExcelで作成した表をOLEとしてそのまま貼り付けようとするとファイルサイズが大きくなったり、またそのファイルを誰かに送ったりすると、今度は相手とのOLEのバージョンの違いからうまく再現できなかった、という問題がありました。そのようなことを避けるために、Excelで作成した表をPDFとして保存し、それをVectorMaster ProでCADデータに変換します。そうして図面に貼り付けるときれいに張り付けることができますし、ファイルサイズも小さくてすみます。これって裏ワザですかね（笑）

　現在いろいろなタイプのPDFが出てきていますので、VectorMaster Proが推奨する形式のPDFファイルでない場合、変換ができないこともありますよね。その場合はVectorMaster Proが推奨する形式のPDFファイルに一度変換してからCADデータへ変換を行っています。時間的にはそれほどではないのですが、その場合、破線情報が飛んでしまうことがあります。PDFからPDFへと変換したものをVectorMaster ProでさらにCADデータへ変換しているので仕方のないことなのかもしれませんが、今後の開発で対応していただけますとありがたいです。