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PDFの図面をCADデータに変換できる?変換する方法をご紹介!

PDFの図面をCADデータに変換できる?変換する方法をご紹介!
建設業などの仕事では、現場での作業を行う際に図面の存在が欠かせません。さまざまな工事を行う際には図面によって現場を確認し、行うべき施工の内容を正しく把握する必要があります。図面には現場の完成図だけでなく、施工に用いられる建材や寸法などが細かく記載されており、施工の指針を現場が共有していくためには図面が不可欠だと言えるでしょう。

以前までは図面は紙に作図されていましたが、近年では徐々にデータ化が進められています。PDFデータにした図面を使用している現場が多く見受けられますが、PDFと比較しても優れた利便性を備えているのがCADを利用したデジタル化です。CADを導入していく際に気にされる方が多いのが、PDFの図面をCADデータに変換できるかどうかですが、実はPDFデータはCADデータへの変更が可能となっています。

今回は、CADの導入を検討されている方に向けて、PDF図面のデータ変換に関するさまざまな情報をご紹介いたします。

PDFの図面をCADデータにするべき理由

PDFの図面をCADデータに変換することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。PDFからCADへの変換に伴う最大のメリットとして挙げられるのが、縮尺に関する利便性の高さです。

PDFからCADデータへの変換を行うことができれば、元々の縮尺をそのまま利用することが可能になります。その結果、図面を飛躍的に活用しやすくなり、施工に関わる計測をスムーズに行えるようになるでしょう。例えば、面積や寸法を測る必要がある場合、CADデータであれば縮尺を自在に変更することによってフレキシブルな対応が可能です。また、PDFデータは編集を行うことができませんが、CADデータは図面や寸法などの適宜編集することが可能となる点もメリットとして挙げられます。さらに、CADによって作成されたデータはさまざまなファイル形式へ変換することが可能であるため、幅広い環境でデータ共有することができるでしょう。

PDFの図面からCADデータへ変換する方法

紙図面をCADデータに変換する際にはスキャナの使用が前提となりますが、PDFを変換する際には専用のシステムやソフトウェアを使用することが一般的です。専用の変換システムを利用して、ラスターと呼ばれる読み取ったデータを、ベクターと呼ばれる状態へ変換していきます。画像データだったPDFをベクター変換すると、文字や線として認識されるようになり、CADデータとして活用できます。また、ソフトなどのダウンロードを介さずに、オンライン上のサービスを利用してデータの変換を行うことも可能です。PDFデータをサイト上にアップロードすることでデータの変換が行われるため、ソフトのインストールの手間を省くことができます。しかし、あくまで無料サービスであるため、精度に関する保証がないという点がネックとなるケースも出てくるでしょう。

専用のシステムを使用するメリット

PDFをCADに変換する際に専用システムを使用するメリットとして、操作の容易さと時間効率の高さ、そして信頼性に優れているという点が挙げられます。専用システムを使用せずにPDFの変換を行うためには、高度なスキルを身につけていなければなりません。PDFという静的なデータ形式をCADデータに変換することは、本来複雑な操作が必要となるため、担当するスタッフに大きな負担がかかってしまうことになるでしょう。また、1件だけのデータをCADデータに変換することはできても、その後も安定してCAD環境を運用していくためには、過去の大量のPDFデータをCADデータへ変換していく必要が出てきます。その作業をすべて自前でこなそうとすると、かなりの労力を費やさなければなりません。

専用の変換システムはPDFからCADデータへの置き換えに特化した機能を備えていることから、変換機能そのものの信頼性も非常に高いです。図面という正確さが求められるものを取り扱うからこそ、信頼性が高いことは専用の変換システムを使用する大きな利点だと言えるでしょう。

変換する際に気を付けるポイント

PDFからCADへのデータ変換を行う際には、いくつか気を付けなければならないポイントが存在しています。まず挙げられる注意点としては、PDFが編集可能なジオメトリへ変換されない場合があるという点です。古いソフトやシステムを使用して変換を行おうとした場合、PDF読み込み用のコマンドを使用しても、PDFジオメトリへの直接変換が行われないケースがあります。そのデータを使用する際には、外部参照として図面にアタッチし、適宜トレースなどの作業を行わなければなりません。古いソフトで作成されたPDFファイルの場合は、Adobe illustratorなどのソフトを使ってDXFデータへ変換していくのが良いでしょう。

また、CADデータとして変換する際にはファイルの形式にも注意しておく必要があります。使用する環境によってIGES、STEP、PARASOLID、SAT、JTなど、変換に対応しているファイル形式が異なっているケースがあるのが特徴です。自社や取引先が使用しているファイル形式に合致したシステムを選ぶことが、スムーズにCAD環境を導入していくために大切なポイントだと言えるでしょう。

簡単操作でPDF図面をCADデータに変換できる「VectorMasterPremium」

弊社は、建設業などの図面を扱う施工業者様を対象として、CAD変換に特化したシステムである「VectorMasterPremium」をリリースしています。VectorMasterPremiumを導入すれば、PDF図面データをCADの生データに復元していくことが可能となります。

静的データであり編集することができないPDFに対して、編集・加工などの作業が行えるようになることは、多大なメリットを生み出してくれるでしょう。PDFには紙図面をスキャンして作成されるラスターPDFと、PDF生成ソフトを用いることで作成されるベクターPDFという形式がありますが、いずれのPDFにも柔軟な対応が可能です。VectorMasterPremiumを導入していただければ、今まで図面トレース作業に費やしていた労力を大きく削減していくことができるでしょう。

操作方法については、基本的にイメージデータを読み込んだ後、変換ボタンを押すだけの容易な作業となっています。図面の傾きや汚れに対しては、編集を行う必要があるのが変換システムの欠点ですが、VectorMasterPremiumには豊富な補正機能が備えられているため、容易に対応可能です。導入時にはご要望に応じて操作説明を行っており、操作にご不安のある方へはサポート会員サービスもご用意しております。

VectorMasterPremiumの導入に関心をお持ちくださった方は、ぜひ弊社へ各種資料をご請求ください。
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