CAD変換におけるtiffファイルの変換方法をご紹介！

現場全体を管理し、施工の指針を決めた上で安全に作業を進めていくためには図面の作成が不可欠です。そして、そのためのサポートを行うCADの存在は、建設業にとって重要だと言えます。近年では建設業界全体の効率化を図るために政府主導でDX化、デジタルトランスフォーメーションが推し進められており、CADはその中でも代表的なツールとして挙げられます。そんなCADを扱っていく上で頭を悩ませる方が多いのが、ファイル形式とCADの相性です。CADには無料のものから有料のものまで多様な種類が存在していますが、そのCADごとに対応しているファイル形式が異なります。自社での使用や他社とのファイル共有時など、形式の問題に悩まされた経験がある方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、tiffファイルに焦点を絞り、CAD変換におけるファイル変換方法をご紹介します。

tiffファイルの基本的な情報について見ていきましょう。普段仕事でPCを扱い、CADなどを操作されている方でも、ファイル形式に関する知識は細かく把握できていないことが少なくありません。tiffとはtag image file formatの頭文字を取った略称であり、ビットマップ画像を保存する際に使用される画像フォーマットとなっています。グラフィックス画像処理において広く使用されているビットマップ形式であり、ヘッダ・画素データ・ifdという3つの要素によって構成されているのが特徴です。ヘッダにはtiffファイル情報の読み方、ifdには画像の幅や高さが記載されており、それに画素データを合わせることで画像フォーマットとしての役割を果たしています。ややこしく感じてしまうかもしれませんが、大まかには画像に使用されるファイル形式の1種だと認識しましょう。

画像ファイルのフォーマットとしてtiffを使用することは、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず挙げられるのが、複数の画像を1つのファイルに詰め込むことができるという点です。データを圧縮しやすく特定のハードウェアに依存することもなく、イメージ情報をフレキシブルな形で保存できるといった、多岐にわたるメリットを備えているのがtiffファイルの特徴だと言えます。さらに多くのカラーシステムをサポートしているという長所も挙げられ、汎用性の高いファイル形式だと言えるでしょう。

画像データのファイル形式といえばjpgが代表的なものとして挙げられますが、jpgとtiffを比較すると、jpgの方がデータサイズの圧縮に長けています。しかし、それ以外の点についてはtiffに優位性があり、多くの画像データを保存することができる上に、圧倒的に画質が優れています。そのため、画像データの美しさを重視する写真家などに広く用いられているほか、建設業において鮮明なデータが要求されるケースでも、tiffファイルは重宝されている形式だと言えるでしょう。

tiffは便利なファイル形式ですが、一般的な画像フォーマットであるjpgと比較した際にデメリットとなる点も存在しています。まず挙げられるのは、jpgと比較した際のファイルとしての汎用性の低さです。tiffも数多くのファイル形式の中では比較的汎用性に優れていると言えますが、それでもデータとしてのサイズが大きいことから、プリンターやスキャナーなどによっては対応していません。CADについても同様で、tiffファイルは変換しなければCADに対応していないケースが多いです。

また、web上での運用についても、tiffは取り扱いやすさに劣るケースが見られます。例えば、jpgと比べるとサイズが大きいことから、メールなどを介したデータのやりとりに適していません。他にも、同様の理由でアップロードや管理がしにくく、webサイトにおける使用にも適していないと言えるでしょう。webサイト上にtiffを配置することができないわけではありませんが、ページの読み込みに時間がかかってしまうなど、サイトとしてのパフォーマンスに悪影響を及ぼしてしまうことが考えられます。

建設業などにおいてCADによる図面作成などを行っていく際、tiffの画像データを使用したい場面が出てくることもあるでしょう。自社内のみならず他社やお客様から提供を受けたデータがtiff形式であるというケースで、図面にその画像を添付したいと思っても、そのままでは添付を行うことができません。そこで行う必要があるのが、tiffファイルのCAD変換です。tiffファイルをdxfなどのCADに対応したファイル形式に変換すれば、図面作成などにその画像データを使用することが可能となるでしょう。

CAD変換を行うための方法にはいくつかの種類がありますが、広く用いられている手法の1つにはインターネット上の変換サイトの利用が挙げられます。CAD変換を行うことができるサイトはインターネット上に複数公開されており、その多くは無料で使用することが可能となっています。変換したいファイルと変換先の形式を指定してボタンを押すだけで変換を行うことができるため、手軽な手段として活用していくことができるでしょう。

インターネットのフリーサイトを利用したCAD変換には手間とコストがかからないという利点がありますが、同時にセキュリティ面の保証がないという欠点も抱えています。ネット上で変換したデータはその内容が保護されているわけではないため、お客様から預かった重要なデータを扱う際などには、不安が残ってしまうでしょう。

そこでより信頼性の高い変換方法としてご紹介させていただきたいのが、弊社が提供しているCAD変換を行える専用ソフト、「VectorMasterPremium」です。tiffファイルの変換がワンタッチで可能となっており、あらゆるCADに対応した変換を行うことができます。CAD変換ソフトと聞くと操作が難しそうに感じてしまうかもしれませんが、実際にはファイルを選んで変換ボタンを押すだけの簡易な操作性となっています。煩雑な操作に悩まされることがなく、業務効率を大幅に高めていただくことが可能です。自社内での図面作成などを強力にフォローさせていただくことはもちろん、他社との連携などにも大いに活用していただくことができます。

導入をご検討いただける際は、ぜひ弊社へ詳細な資料をご請求ください。