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CADのデータ形式を徹底解説!

CADのデータ形式を徹底解説!
この記事をご覧になられている方は、業務中にCADを扱う場面がある業種で働かれている方ではないかと思います。建設業は工事などの業務ばかりが優先的にイメージされがちですが、施工全体を支える指針となる図面の作成もまた重要な業務の1つです。

図面作成を効率化してくれるCADは、社会全体で推進されているデジタル化の最たる例であり、CADを使いこなしていくことはこれからの社会で活躍していく上で重要な条件と言えるでしょう。そんなCADでは、さまざまな他環境からデータや既存の紙図面を読み込む際などに、幅広い形式のデータを扱わなければならない場面が出てきます。CADを使用していく上でデータ形式が持つ重要性や、データ形式に関するさまざまな知識を身に付けておくことは、多彩な業務を手掛けていく上で大いに役立つでしょう。

今回は、CADに関するデータ形式について、わかりやすくご紹介させていただきます。

CADのデータ形式とは

CAD(キャド)とはComputer Aided Designの略称であり、設計を生業とする業界の業務サポートを目的として作成されたハードウェアとソフトウェアによる図面作成システムです。建築、測量、建設、エンジニアリングと幅広い業種においてCADは用いられており、実世界のオブジェクトをPC上で速やかに図面として作成することが可能です。

CADにはさまざまな種類が存在しており、中にはJwCADに代表される無料で配布されているソフトも存在しています。これらは汎用二次元CADと称され、扱い方を指南する教本が書店に置かれていたり、YouTubeに解説動画がアップロードされていたりと幅広いサポートが用意されているのが特徴です。また、それ以外にも各分野の業務に特化したものをはじめ、CADには多種多様な種類が存在しています。

しかし、CADを扱う上で問題になりがちなのが、CADのデータ形式の種類です。例えば、建設業界において他社と共同で施工を行う際には、施工に用いる図面を相互に共有しなければなりませんが、使用しているCADごとにデータ形式が異なるため、そのままでは図面の共有をスムーズに行えない場合があります。CADは、基本的にPC上のソフトとして機能を発揮するため、作成する図面をはじめ、内部のあらゆる情報がデータとして扱われます。CADをさまざまなシチュエーションにおいて業務に使用していくためには、データ形式について幅広い知識を持つことが必要です。

CADの中間ファイル

CADのデータ互換に関する問題を解決するために重要になるのが、中間ファイルの存在です。中間ファイルとは、異なるCADの間でデータをやりとりするために用意されているデータ形式であり、互換性のないCADのデータが開けないという事態を防ぐ上で役立ってくれます。CADは、使用するソフトによってカーネル(構造)が異なることが、データの互換性を持たせる難しい理由ですが、中間ファイルはデータの翻訳のような働きをしてくれます。二次元CADよりも立体的な図面作成に使用される三次元CADの方がよりデータ互換が難しい傾向がありますが、中間ファイルを利用すれば互換性を持たせることが可能になるでしょう。

取引先やデザイン会社などの他社と三次元CADを介したデータのやりとりを行う場合には、多くのケースにおいて中間ファイルへの変換が行われます。中間ファイルの形式には多くの種類があり、その形式ごとに変換精度が異なる点が特徴です。データの内容が複雑になると、中間ファイルの読み込み時にデータが一部欠落してしまうケースもあり、その際には微調整が必要であることを念頭に置いておきましょう。

DWF・DXF・DWG

中間ファイルと一口に言っても、その中にはCADと同じように多種多様な種類の形式が存在しています。扱う情報の内容によってもファイル形式は変わり、ソリッド、サーフェス、図面、基盤情報、点群など、内容に応じた中間ファイルを選択することが重要です。また、CADの種類と中間ファイルの間にも相性が存在しているため、さまざまな中間ファイルについて把握しておくことで対応力を高めていくことができるでしょう。

ここからは代表的な中間ファイルの形式について、順に見ていきたいと思います。まず中間ファイルのデータ形式として知っておきたいのが、DWF・DXF・DWGなどの形式です。これはAutodesk社によって開発されたCADのデータ形式であり、DWF (Design Web Format)、DXF (Drawing Exchange Format)、DWG(drawing)の略になります。もともとDWGはAutoCADのデータ形式であり、二次元CADと三次元CADの両方のデータに対応していることが特徴です。さらに互換性を高め、二次元CADにおける汎用的な中間ファイルとして使用されているのがDXFであり、加えてデザインレビュー機能を拡充させたファイルがDWFとなっています。

JWCとJWW

知っておきたいデータ形式として加えてご紹介させていただきたいのが、JWCとJWWです。JWCは広く普及しているCADソフトであるJwCADの基本ファイル形式として使用されており、JWCという名前はJwCADの最初の3文字に由来しています。もう1つのJWWは、のWindows版における基本のファイル形式であり、JwとWindowsの頭文字であるWを組み合わせた名称となっています。

JwCADは以前はMS-DOS版であり、新しい世代のパソコンで使用されているのはJwCADの大半がWindows版となっているため、使用される機会が多いのはJWWだと言えるでしょう。

ちなみにJwCADについてはMac版も存在していますが、まだ歴史が浅いことから専用のファイルは用意されていません。JwCADは非常に広く使用されているCADであるため、この2つのデータ形式について把握しておきましょう。

「VectorMasterPremium」の導入で多彩なデータ形式に対応!

CADを使用していく上で必要なCAD変換を行うための手段にはいくつかの種類がありますが、その中でも特に信頼性が高い手段として挙げられるのが専用ソフトの導入です。

弊社が専用ソフトとしてリリースしている「VectorMasterPremium」は、多種多様なデータを素早く変換し、CADごとの使用に適した状態へ整えることが可能です。他社間でのデータのやりとりはもちろん、紙図面から取り込んだPDFデータなどを変換することも可能であり、ラスタPDF・ベクタPDFの両方の形式に対応しています。画像データの変換において問題となりやすい傾きについても、自動補正機能が備えられており、手作業での修正が必要ありません。

手順としてはデータを読み込み変換ボタンを押すだけであるため、PC操作に関する深い知識や専門的な技術が必要ない点も大きな強みとなっています。VectorMasterPremium導入への関心をお持ちくださった方は、ぜひ商品の詳細ページをご覧ください。
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