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JPGファイルをDXFやDWGへCAD変換するための方法

JPGファイルをDXFやDWGへCAD変換するための方法
CADは図面作成を中心に、業種ごとのさまざまな事務作業をサポートするソフトやシステムの総称であり、Computer Aided Design(コンピューター支援)の頭文字を略した言葉です。設計図などの図面を多用する建築・水道工事・電気工事などをはじめ、多種多様な業界において幅広い活躍を見せています。しかし、CADを活用していく上でネックになりがちなのが、ファイル形式の変換方法です。ファイルの拡張子によっては、CAD環境での作業に適していない場合があり、CADの種類によっても使用できるファイルの種類が異なります。そして、画像データとして使用されることが多いJPGも、CADでの使用に適していないファイル形式の1つです。

そこで今回は、JPGファイルをCADファイルの形式であるDXFやDWGへCAD変換するための方法をご紹介します。

DXF・DWGファイルとは

まずは、DXF・DXGというファイル形式について把握しましょう。DXFはDrawing Exchange Format、DWGはdrawingの略称であり、Autodesk社によって開発されたCADのデータ形式です。これは中間ファイルと呼ばれるファイル形式であり、二次元環境で図面を作成する際、互換性のないファイルをやりとりするために使用される形式です。

CADは、ソフトごとにカーネルと呼ばれる構造が異なることを理由に、それぞれのソフト同士で表示することができるファイル形式が異なっています。そのため、本来であれば対応しているファイル形式が異なるCAD同士ではやりとりを行うことができず、他社との連携時などに異なるCADで作られたデータを共有することができません。その対応策が中間ファイルであり、中間ファイルへの変換を一度行えば、さまざまな内容のデータを異なるCADで扱うことが可能になります。DXFについては二次元環境のデータ、DWGについては三次元環境を含むデータの中間ファイルとして扱うことができるのが特徴です。

CADとJPGの関係性

CADを運用していく際には、外部からの画像データを取り込んで、使用していくケースも出てくるでしょう。そんな時、JPGが拡張子である画像データが使用できずに頭を悩ませてしまう方は少なくありません。JPGとはJPEG(Joint Photographic Experts Group)という静止画像データの圧縮方式であり、拡張子には.jpgという文字列が付与されます。24ビットで色彩表現が豊かであり、写真データなどの出力に向いているほか、圧縮率が高いというメリットも備えている点がJPGの特徴です。インターネットではPNGなどと共に見かける機会の多いファイル形式であり、見たことがある方も多いでしょう。

JPGは便利なファイル形式である一方、CADとの相性が優れないデータと言えます。例えば、フリーソフトとして広く利用されているJw_CADにJPGのデータを貼り付けようとすると、「JW_CADでは読み込めないファイルです」という表示が出てしまいます。これはJw_CADの対応している画像データの拡張子がBMP形式に限定されているため、JPGの画像は対応できずに弾かれてしまうことが理由です。Jw_CAD以外のCADについても基本的に同様で、CADにJPGをそのまま使用することはできません。

JPGをCAD変換するための方法

JPGデータをCADに使用したい時には、JPGからCADに対応したファイル形式へ変換しなければなりません。ファイル形式の変換には複数の手段が挙げられますが、その中でも代表的なものとして挙げられる手段が、インターネットの変換サイトを介した変換または専用ソフトを使った変換です。

変換サイトを利用した変換では、JPGデータを指定し、アップロードすることによって拡張子を変更することができます。操作について複雑な部分はないため、オンラインでの変換でもさまざまな業務に対応していくことができるでしょう。

もう1つの手段として挙げられる変換ソフトによる変換では、ダウンロードした専用ソフトによってPC上で変換作業を完結させることができます。変換ソフトは有料ですが、変換サイトと比較して、より信頼性の高い環境で変換を行うことができるでしょう。

変換時の注意点

業務においてCADを使う際のファイル変換時の注意点についても、事前にチェックしましょう。インターネット上でファイル変換を行う際には、そのデータが流出してしまうリスクを考慮しておかなければなりません。オンラインでの変換には、データを保護してくれる保証がないため、留意した上で利用するように心がけましょう。

一方で、専用ソフトを利用した変換は、PC上のクローズド環境で作業を完結させられるため、流出などの危険性がありません。そのため、業務に使用するファイルの変換であれば、専用ソフトの方がより望ましい選択肢だと言えるかもしれません。また、変換時における注意点として、画像データに傾きがある場合、正しい形での変換が行われないケースがあるという点が挙げられます。

特に、写真データなどのJPGは画像が傾いていることも多く、正しく読み取れず、作業が進められない場合も出てきてしまいます。他にも、変換サイトなどを使用する際には、変換に対応している拡張子が限定されているケースがある点にも注意が必要です。業者間でデータをやりとりする際には、先方のCADに対応しているファイル形式への変換が可能であることを確認してから、作業を進めていきましょう。

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また、CADのみでなく、以前使用していた紙図面をスキャンしたPDFデータなどの変換も可能です。スキャンした際に発生しがちな画像の傾きも自動で補正されるため、手作業で修正を行う必要がありません。変換操作も簡単で、PC操作に不慣れな方でもすぐに扱えるソフトだと言えるでしょう。

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