ラスタPDFとベクタPDFとハイブリッドPDFの違い
PDFファイルは、ラスター、ベクター、またはハイブリッドの3つのタイプに分けることができます。これらのPDFファイルは、生成される際の方法によりタイプが変わり、各タイプごとに表現方法が異なります。
ここでは、PDFファイルの形式の違いをお伝えします。
ここでは、PDFファイルの形式の違いをお伝えします。
ラスターPDF
ラスターPDFは、紙図面をスキャンして作成されたり写真をPDF化したようなピクセルデータで構成されたPDf形式です。各ピクセルは特定の色と位置情報を持っています。画像や写真は、ピクセルの集合体で全体像が構成されておりラスター形式で表示されることが多いです。しかし、拡大したり縮小したりすると、画像がぼやけたりかすれたりします。これは、ピクセルデータが固定の解像度を持っているため起きるもので、PDFを生成する際の解像度の設定により大きく影響が出ます。
ベクターPDF
ベクターPDFは、座標情報を持っており座標と座標をパス(直線、曲線など)でつなぐ事で全体像が構成されたPDF形式です。主に、CADソフトやillustratorなどのドローソフトで描画されベクトル情報を保持したままPDFファイルに出力されることで生成されます。ベクタPDFはどのサイズに拡大または縮小しても、その明瞭さを保つことができます。この性質は、ロゴ、図、スケッチなど、拡大または縮小してもその形状や線の細部を保つ必要があるものに特に適しています。
ハイブリッドPDF
ハイブリッドPDFは、ラスターとベクターの両方の特性を組み合わせたものです。一部の情報はピクセルデータとして(ラスター)、他の情報は数学的な形状とパスとして(ベクター)格納されます。CADやillustratorなどのドローソフトで描画し、その描画内に画像データなどを張り付けた上でPDFファイルに出力することでハイブリッドPDFが生成されます。画像の拡大縮小時の明瞭さと、写真や画像の詳細な表現を同時に達成することができます。ただし、ファイルサイズが大きくなる可能性があります。
PDFデータをCADデータに変換できるシステム
上記で説明した通りPDFファイルには、複数の形式があります。PDFを生成する方法は、複数通りありますが、生成されたPDFをCADデータなど元の形式に戻すことが出来る仕組みはあまりありません。PDFデータをCADデータに変換できるシステム「VectorMasterPremium」を利用すれば、ラスタ―PDF、ベクターPDF、ハイブリッドPDFどの形式であってもCADデータに変換することが可能です。
VectorMasterPremium詳細はこちら:
https://www.systems.nakashima.co.jp/setsubi/vectormasterpremium/
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