電気工事専用CADのメリットとは

パソコンやスマートフォン、家電製品、電灯、公共交通機関の運航など、私たちの暮らしには電気が欠かせません。電気工事では、配電線を通じてさまざまな施設・設備に配電したり、必要な設備を設置したりすることによって、電気を正常に利用できるようにする作業を行っています。また、電気工事では現場の施工に限らず多くの作業や工程を要するため、より多くの人手が必要です。そのため、人員確保が課題になっている電気工事会社様も多いのではないでしょうか。電気工事には「CADシステム」を取り入れることで、作業効率化や時間短縮を実現することができます。

そこで今回は、電気工事の流れや手間取りがちな事務作業の効率化に向けて、導入すべきCADシステムについてご紹介いたします。

電気工事では、お客様からのご依頼を受けて、まず現地調査を行い施工計画を立てていきます。その後、施工要領や施工計画書、配線図面などが作成され、お客様との打ち合わせとプランニングにて各書類を用いて照らし合わせを行います。一般家庭やオフィスに必ずある電球、コンセント取り付けを始め、それに付随する配線設備を設置したり修繕したりする工事は一般的な電気工事ですが、場所や条件によっては外構工事や接地工事などが並行して行われることもあるでしょう。

その他にも、大型機器を制御・調節するための制御回路や主回路のメンテナンスなどといった、電気まわり全般の施工が行われます。また、建物新設時の電気設備設置や配電盤の備え付けも欠かすことのできない工事の一つです。これらの施工は、主に第一種・第二種電気工事士の国家資格や専門知識を有した、電気工事士が行います。

なお電気工事士法の基準に則り、一部の軽微な工事以外の主要な電気工事は、国家資格を所持していない場合は行うことができません。電気工事の作業内容は多岐にわたるため、専門知識を有した作業員がその現場に最適な手順で工事を進めていくことが必要不可欠です。

電気工事を円滑に進めるためには、工事現場で行う作業以外にも、事務作業が重要な鍵を握っています。しかし、電気工事に伴う事務作業には電気に関する高い専門知識が必要であり、通常の事務作業よりも時間が掛かるケースが多いです。
業務の内容としては、電気配線配置のための図面や見積もりの作成業務から、各種申請、取引先とのやりとり、お客様対応等のために外出する場合もあります。また、上記の業務を進めながら電話の問い合わせにも対応する必要があります。

例えば、電気工事業者に対するコンセント増設や設備設置に関する問い合わせは非常に多く、お客様の状況に合わせた臨機応変な対応が欠かせません。そのため、お客様のご質問にお応えするための事前準備に加え、施工済みの工事の施工データや図面の確認作業に追われることもあり、電気工事における事務作業の非効率的な問題に悩まれている方は多くいらっしゃいます。

かつては図面や書類を紙図面で作成するなど、手作業が一般的であった電気工事の事務作業において「CADシステム」を導入する企業が年々増加傾向にあります。ここでは、実際にどのようなCADシステムが使用されているのかを見ていきましょう。

まず代表的なものとして、建築用汎用CADのJwcadとAutoCADが挙げられます。Jwcadは無料で使用できる建築用CADシステムですが、簡単な操作性が特徴であり、多くの企業で取り入れられています。一方、AutoCADは国内で有名な有料ソフトであり、充実したサポートや動作保証がされている点がJwcadとの大きな違いです。

JwcadやAutoCADは建築用として開発されたものですが、両者とも汎用性があるため、電気工事においても活用されています。ただし、Jwcadは簡単な作図や見積もりの作成で活躍するものの、電気工事の専門性に関しては少々物足りない点も多いといえるでしょう。電気工事専用システムとして開発されていないため、電気工事に対応できない場面があります。また、AutoCADは機能性に優れているものの非常に高価で、使いこなすには専用ラーニングでの習得を要するほど操作の難易度が高いです。

JwcadやAutoCADの機能性や手軽さ、操作性などの良い部分を兼ね揃えたCADシステムを求めている際は、電気工事専用CADのご利用をおすすめします。

電気工事専用CADのメリットは、各分野に特化した専用機能を多く搭載しており、設計・施工図の作成がよりスムーズに行える点です。汎用CADはどの分野にも対応できる分、専門性と特化性が低いため、電気工事に特化した機能がありません。また、機能が足りない部分に関しては人力で補わなければならない場合もあるため、時間を短縮するために導入したCADの操作がかえって手間になってしまう可能性があります。

しかし、電気工事専用CADであれば電気設備や電気回路、配線図記号のデータベースが搭載されており、誤った点を自動修正するエラーチェック機能や過去データの蓄積・バックアップ、帳票と回路図の連携機能等などが備わっています。電気工事に特化した正確なデータベースにより、電気工事士の資格を所持していない方も操作できるため、電気工事の効率化を図りながら人手不足の問題も解決できるでしょう。

システムズナカシマは、電気設備専用CADのパイオニアとしてお客様のニーズにお応えすべく、研究を重ねながらシステム開発に携わってまいりました。長きに渡り、電気工事の事務作業における問題点の解決方法を研究・分析した結果、弊社独自のCADシステム「ANDES電匠」が完成いたしました。

ANDES電匠は、電気工事に携わる現場の皆様のお声をカタチにし、電気工事に特化した弊社オリジナルのシステムです。特に、図面作成のための電気設備配置や電気シンボルなど、電気工事特有のデータや機能を搭載しているため、電気施工図・配線図作成の面でご活用いただけます。図面作成をスムーズに行えるようになると、作業時間の短縮にお役立ていただけますので、実際に利用者の皆様からもご好評いただいております。さらに、ANDES電匠は導入後のサポートやアフターサービスに力を入れておりますので、初めてCADシステムを導入される場合でもご安心ください。

ANDES電匠の詳しい機能説明やご購入に関しましては、お気軽に資料請求をお求めください。なお、WEB上で商品説明を実施するオンライン商談サービスも展開しております。