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建築図面にはどんな種類がある?その役割やCADとの相性をご紹介!

建築図面にはどんな種類がある?その役割やCADとの相性をご紹介!
さまざまな種類の施工が行われている建築業界において、図面作成は極めて重要な役割を担っています。建築に関わる幅広い施工を行っていく際、多くの現場においては図面を作成した上で、その図面に記された内容に沿って施工を進めていくことになります。建築業界で働く際には、その仕事内容と図面の存在は切っても切れないものだと言えるでしょう。建築業界に身を置き、一流の職人として最前線で活躍していくことを志すのであれば、自分が関わっている施工以外の建築図面についても知識を持っておくことが役立ちます。

そこで今回は、建築図面の種類と役割、そして図面作成において大きな役割を果たすCADについて、詳しくご紹介いたします。

建築図面とは

まず建築図面について、その概要から改めて見ていきましょう。例えば一般的な二階建ての戸建て住宅が建てられる現場では、木材やコンクリート、金属、ガラスなど、多種多様な建材を組み合わせながら建築が行われていきます。1軒の住宅が建つまでに行われる工程は非常に多いものとなっており、1つ1つの作業を細かく挙げていこうとすれば、数えきれないほど膨大なものとなってしまいます。そんな建築工事の現場において、建物の完成図を把握し、どこにどの建材を使用し、どんな順番で建材を組み立てていくかを理解しながら施工を進めていくことは容易ではありません。脳内で現場の状態を把握し、管理していこうとすれば、必ずどこかで大小さまざまなミスが生じてしまい、施工クオリティの低下に繋がってしまうでしょう。

そこで重要な役割を果たすのが、現場において行われる施工を図示し、各所の寸法や建材などについて細かく記載された建築図面です。現場においてその全体像を把握しながら正しい手順で施工を進めていくためには、建築図面の存在が欠かせません。

建築図面の種類

建築図面について正確な知識を持っておくためには、その種類を正しく把握しておくことが大切です。建築図面の種類には、基本設計図、実施設計図、施工図という3つの種類が存在しています。

基本設計図はお客様が希望している間取りや構造など、建物の概要について図示したものであり、お客様に対して施工の説明を行うために作成されるものです。基本設計図を作成する際には法規制に則りますが、あくまでお客様との間で施工に関する擦り合わせなどを行っていくために使用するものであり、専門性は低い図面になります。

実施設計図は、お客様から施工内容に関する了承を得て、工事を発注するため、基本設計図の内容を下敷きとして作成される図面です。設備図や構造図が追加されることで、より詳細な内容が図示されたものとなります。

施工図は、実際の施工の現場で使用される図面であり、現場の建築を担当するスタッフの手で実施設計図を下敷きとして作成されていく図面です。この図面に外部の業者によって追記なども行われることで最終的な図面が完成し、現場における品質管理や工程管理、安全管理、原価管理といったさまざまな業務が行われていきます。

各種図面は段階的に作成されていくものであり、より精度の高い良質な図面を用意するためには基本設計図、実施設計図、施工図のいずれにおいても、丁寧な作成を行わなければなりません。

建築図面における平面図・立面図

建築図面において把握しておく必要がある図面の区分として、平面図と立面図が挙げられます。立面図は、工事の種類によっては用いられない場合もあるため、詳しくご存知でないという方もいらっしゃるかもしれません。

まず平面図とは一般的な間取り図のように、現場となる建物を真上から俯瞰で見下ろす形で図示したものを示す名称です。複数階にわたる建物において平面図を用意する場合には、各階を水平に切断する形でそれぞれの階を分けて図示していきます。全体の間取りや建具、壁、開口部などを図示していくことで、現場全体を把握しやすくする役割を担ってくれるのが特徴です。

一方の立面図は、現場となる建物の外観を正面から見た図面を指しています。現場を立体的に図示することができるため、縦に広がった現場における施工を進めていく際には、立面図の作成が不可欠となっています。立面図が必要な施工の一例として挙げられるのは、道路の下に埋設された水道本管から地上の建物へ配管を繋げていく水道工事です。

その他にもさまざまな種類の施工の現場において、平面図と立面図はそれぞれ異なる角度から現場を図示する役割を果たしています。

CADと図面の相性

従来の建築業界では紙に記載する形で図面作成が行われていましたが、近年ではDX化が推進されていることもあり、CADを導入してPC上で図面作成が行われる機会が増えました。CADと一口に言ってもその種類はさまざまで、インターネット上でフリーソフトとして配布されている汎用二次元CADもあれば、各施工に特化した形で販売されているCADなども存在しています。

ここで重要になるのが、図面の種類ごとに異なるCADとの相性です。具体的には汎用フリーソフトなどの二次元環境で作図を行うCADは、平面図の作成に対応が可能ですが、立面図や断面図などの作成には適しません。立体的な図面を作成するためには、三次元環境に対応したCADを導入することが望ましいと言えるでしょう。二次元、三次元に対応したCADにもそれぞれ数多くの種類がリリースされているため、同業者でもそれぞれ使用しているCADが異なる場合がある点に注意が必要です。

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建築業界では現場に応じて、複数の業者が連携しながら施工を行うケースがあります。その場合には図面を共有し、それぞれが施工に対する詳細な情報や方向性などの認識を統一した上で施工に臨んでいかなければなりません。しかし、業者によって使用しているCADがそれぞれ異なっている場合、CAD同士にデータの互換性がなく、うまく図面データなどのやりとりが行えないケースが出てきてしまいます。

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