コラム
VectorMasterPremium画面

業界豆知識!CAD設計士とは?

業界豆知識!CAD設計士とは?
従来の図面作成には豊富な知識と高度な技術が必要だったことから、優れた職人にしか行うことができず、特定のスタッフに大きな負担がかかってしまう業務となっていました。そこで新たなツールとして登場したのが、パソコンによる作業で図面作成などの業務をサポートしてくれるCADです。そんなCADを用いた設計のエキスパートとして、近年需要の高まりを見せているのがCAD設計士という仕事です。

今回は、各種業界に携わっている方や志望されている方へ向けて、CAD設計士に関するさまざまな情報をご紹介いたします。

CAD設計士とは

建設工事をはじめとするさまざまな業務の現場では、図面の存在が施工の指針となり、図面作成が行われなければ施工を適切に進めていくことができません。図面作成と一口に言っても、求められる業務内容は業種によってさまざまで、お客様からご依頼いただいた現場に応じて多種多様な図面を作成していくことが求められます。そんな図面作成をバックアップするソフトであるCADは、その利便性から多くの業界において次々と導入が進められています。政府によって建設業界などのデジタルトランスフォーメーションが推進されていることなどにより、業界におけるCADの存在感はますます大きなものとなっていると言えるでしょう。

しかしここで問題となるのが、CADの操作性です。CADにはさまざまな種類のものがリリースされていますが、フリーソフトとして広く普及しているJw_CADなどのソフトは、操作の難度が高いものとなっています。そのため、導入したけれど社内に適切に扱えるスタッフがおらず、上手く運用することができていないというケースも少なくありません。そこで活躍するのが、CADの操作に精通し、建設業者などから依頼を受けて、CADによる設計を代行するCAD設計士です。

CAD設計士とCADオペレーターの違い

CADに関する仕事として混同されがちなのが、CAD設計士とCADオペレーターです。いずれの仕事もCADを操作するということに変わりはないため、具体的にどう違うのかと言われると、はっきり答えられないという方も多いのではないでしょうか。しかし、CAD設計士とCADオペレーターの業務には、実ははっきりとした違いが存在しています。

まずCAD設計士は、建設の現場において使用される図面を、依頼された内容に沿って自ら組み立てていくことが役割です。求められている建物の構造や仕様を意識しながら、建物の耐久性や防災性といった総合的な安全面や環境面、施工コストを考慮して設計を行い、CADによる図面作成を行っていきます。CADは設計図を作成するためのツールであり、あくまで業務の主軸は建設現場を熟知した上で、適切な現場の絵図を描いていくという部分にあります。

一方のCADオペレーターは、設計を自ら行うことはありません。設計士やデザイナーからの指示を受けて、その内容に沿ってCADを用いて図面を書き起こしていくのがCADオペレーターの仕事です。CADオペレーターは自分で図面を考える必要はありませんが、指示を守り、ミスなく正確な図面作成を行わなければならず、CADの操作や仕様に精通していることは必須だと言えるでしょう。

CAD設計士に必要な資格

CAD設計士として働いていくためには、資格の取得が必要となります。建設業界におけるCAD設計を手掛けていくために求められる資格として挙げられるのは、建築物に関する設計などを担当していくために必須の資格である、建築士の資格です。建築士には設計の対象となる建物の種類によって、1級建築士・2級建築士などの資格に分かれており、依頼を受ける建物に対応した資格を取得していなければなりません。

加えてCAD設計士として活動していくための重要なポイントとなる資格には、建築CAD検定試験が挙げられます。一般社団法人全国建築CAD連盟によって設けられているこの資格試験では、建築図面の作成やトレースといったCAD技術について、等級という形で技術力の認定を受けることができます。等級の認定を受ければその技術力を明確に示すことができ、より信頼を得られるCAD設計士として活躍していきやすくなるでしょう。

また、機械設計の分野においてもCAD設計士は活躍しており、そのために求められる資格は建築設計とは異なります。機械設計において役立つ資格としてまず挙げられるのが、科学技術における知識と技術、応用能力を認定する国家資格です。技術士には内容別に20以上の部門が設けられていますが、その中の機械部門に分類される技術士の資格を取得すると、高度な設計を手掛けていきやすくなるでしょう。

CAD設計士に必要な素質

CAD設計士として活躍していく上で必要な素質として挙げられるのが、数理が得意であるということです。というのも、CAD設計士の仕事はCADを操作できる以前に設計士としてのスキルを備えていなければならず、現場となる図面の全体像を正確に把握している必要があります。

そこで必要になるのが平面図と立体図を理論だって理解していく能力であり、そのために必要となるのが数理に関する能力です。数理に自信がある方であれば、適切に図面を設計し、3Dモデルを用いた設計などを正確に行っていくことができるでしょう。

もう1つ求められる能力として挙げられるのが、コミュニケーション能力です。CAD設計を行うためには顧客が求めている建物の仕様などを適切に汲み取り、それを図面に反映させていく必要があります。求められていることを汲み取るコミュニケーション能力があれば、優れたCAD設計士として活躍していけるでしょう。

CADの活用に役立つPDF図面CAD変換システム「VectorMasterPremium」

CAD設計などの業務においてネックになることが、データ形式の変換に関する問題です。依頼を受けてCADによる設計を行う際、相手が使用しているCADと自分のCADが異なるものだった場合、データの互換性がない場合があります。そういった場合はデータ形式を変換し、相手の環境に対応した形式のデータで送るようにしなければなりません。インターネット上には無料の変換サイトなども存在していますが、データ流出のリスクもあるため、お客様から依頼された図面を扱うCAD設計士の業務で無料の変換サイトを使用することは望ましくありません。

そこでおすすめさせていただきたいのが、弊社がご提供している「VectorMasterPremium」です。VectorMasterPremiumはCADデータの形式を自由自在に変換できるソフトであり、相手側のCAD環境に合わせたデータを用意することができます。操作性についてもシンプルで簡易なものとなっており、レスポンスも早いため、より効率的に業務に対応していくことが可能です。

VectorMasterPremiumの導入をご検討いただける際は、お気軽に資料をお求めください。
VectorMasterPremium問合せ

CATEGOIRES
VectorMasterPremium

TOPへ戻る