コラム
VectorMasterPremium画面

CADを使用する上で知っておきたい!データを軽量化する方法

CADを使用する上で知っておきたい!データを軽量化する方法
電気工事など、設計や作図を伴う業務では必ずといって良いほど使用されているのがCADです。そんなCADで使用する高解像度のデータは、通常、多量の情報を含んでいるため、ファイルサイズそのものが大きくなる傾向があります。ファイルサイズが大きいデータを取り扱う場合、読み込みをはじめ、その他の処理や転送にも大幅に時間を費やすこととなり、結果、業務効率が低下しがちです。さらに、蓄積され続けるデータのファイルサイズは拡大するばかりなのでデータの取り扱いや、保管方法についてお困りの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、CADを使用する上でぜひ知っておいていただきたい、データを軽量化する方法についてご紹介いたします。

CADのデータとは

そもそもCADのデータには複数の種類が存在するため、CADデータといえばこれといった特定のものは存在しません。しかしながら、多くの企業間でのシェア数が多く、代表的なデータの種類はいくつかあります。例えば、世界でも利用者数の多い汎用CADであるAutoCADにおける標準ファイル形式のDWGやDXF、その他国内でのシェア率が高いJW_CADの標準ファイル形式、JWC 、JWWなどが挙げられます。

また、国際規格に則って国土交通省が開発したP21、SFCというファイルも有名です。これらのデータはそれぞれの詳細、サイズ、縮尺などが異なるため、専門分野によって使い分けされているのが現状です。特に、建築・建設業界、エンジニアリングなどの分野では、施工計画や設計、作図を行うのにCADを使用することが多いため、用途に合わせてこうしたCADデータが常時取り扱われています。

CADを使用する際の注意点

CADを使用する際には注意していただきたい点がいくつかあります。例えば、図面作成においてCADを使用する場合、作成した図面データが何らかのトラブルによって消失してしまうことがないよう、あらかじめバックアップをとっておくことが大切です。特に大量のデータを作成したり保存したりする場合、使用するパソコンの容量によってはフリーズする恐れもあります。そのような事態に備えて、事前保存やデータのバックアップをしっかりと行っておくことで何かあった時にも安心できるでしょう。

また、データを作成・使用する際に気をつけるべき点もあります。それは、データ容量が過剰に大きくなってしまうことがないように対策しておくということです。具体的な対策の方法としては、作図の度にデータの整理を行うこと、図面を描く際はなるべく一本の線のみを使ってシンプルに描くことが挙げられます。もしも作図の線が二重になっていると、それだけでデータ量は増えますし、修正の際にも手間がかかり、ますますデータの整理や管理がしづらくなるので、十分にお気をつけください。

CADのデータを軽量化する方法

CADのファイル容量を軽くする、データ軽量化の方法についてご紹介いたします。CADのデータを軽量化するには、専用のツールを使用する、PDF化する、コマンドを活用して不要データを削除するといった方法がおすすめです。

まず専用ツールを利用する場合、図面圧縮ソフトやツールにてファイルを解凍したり圧縮したりしてファイルの容量を操作することができます。また、変更や修正が必要なく保存するのみの状態のCADデータは、PDF化して軽量化することが可能です。PDF化すると図面変更はできなくなりますが、無料ソフトなどを使用していつでも閲覧ができ、縮尺も変わらないので軽量化に特化する場合は最も便利です。PDF化したデータファイルをメール添付することができるように、さらに軽量化できる無料変換ソフトもありますので、併せて活用してみましょう。

なお、汎用CADをご利用の場合、コマンドを活用して適宜不要なデータを削除する方法もおすすめです。例えばAutoCADの場合はPURGEというコマンドで図面上の不要な文字、レイヤー、線種、ブロックなどを削除することができます。さらに、JwCADの場合にはデータ整理というコマンドを実行すれば、重複整理ボタンが表示されますので、図面が完成する度にこのボタンを利用してみると良いでしょう。一見手間に思えるかもしれませんが、こうした一手間を怠らないことによって、常時データの軽量化を図れることは間違いありません。

CADのデータを軽量化するメリット

CADデータの容量が大き過ぎると、後々不要なファイルを削除できなくなったり、慢性的にファイルサーバの容量が不足したりする事態が起こります。そのような状態だと、万が一サーバーダウンなどのトラブルが起こった場合に、データを復旧するのにも時間がかかってしまい業務に悪影響を及ぼしかねません。

しかしながら、CADデータを軽量化する取り組みを行っていれば、不要な情報は簡略化・削除することができデータサイズそのものも縮小できます。常にCADデータが軽量化されている状態を保てれば、データの読み込みが速いのはもちろん、処理や転送の時間も縮小され作業効率がぐんと上がることでしょう。

また、外部に漏れてはいけない機密情報や保存している情報の量が多い場合にも、軽量化によってそれらをしっかりと保護することが可能です。効率的なCADデータの管理と、情報漏洩を未然に防ぐ安全な情報保持・共有が実現できるのは最大のメリットといえます。CADデータの軽量化がもたらすメリットは非常に多く、余裕のあるサーバー容量で快適にデータ管理ができるだけでなく、情報管理も安全に行えるでしょう。

「VectorMasterPremium」を導入してCADデータの活用をスムーズにしませんか?

データ容量といった問題点以外に、CADソフトを使用する際に問題として挙げられるのがCAD形式の存在です。CADはさまざまなソフトがありますが、それぞれ扱えるCAD形式が異なります。仮に業者間で扱えるCAD形式が異なる場合には、正常に図面を読み取ることができず、不便さを感じてしまうでしょう。

その際に役立つのが、システムズナカシマが提供しているCAD変換システム「VectorMasterPremium」です。対応データ形式や編集機能が豊富なことから、汎用CADのコマンド操作と比較しても不要なファイルを削除する際に、より操作がスムーズです。CADデータをスムーズに取り扱って業務を効率化したい方は、ぜひデータ変換の機能性と操作性に長けた「VectorMasterPremium」をご検討ください。詳細について詳しく知りたいという方は、ぜひ商品ページをご覧ください。
VectorMasterPremium問合せ

CATEGOIRES
VectorMasterPremium

TOPへ戻る