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CAD導入時におけるパソコンの推奨スペックについて

CAD導入時におけるパソコンの推奨スペックについて
建設工事や土木工事などの施工では、現場の全体像を明示し、施工の指針を示していくための図面が必要不可欠な存在となります。図面にはその現場に用いられる建材の種類・寸法や施工の手順・形状などさまざまな情報が網羅されており、図面がなければ各種施工を正しく進めていくことは困難でしょう。しかし、図面作成には多くの手間がかかり、紙に図面を書いていくという従来の手法では、平面図・立面図のいずれについても図面作成を担当するスタッフの大きな負担となっていました。また、手書きの図面にはミスが生じてしまう可能性もあり、保管の手間やコストにも懸念が生じてしまいます。

そんな問題点を解消する手段として、近年多くの業者で導入が進められているのが、CADと呼ばれる図面作成を支援するソフトです。CADを使用すればパソコン上でスムーズに図面を作成できるようになり、業務の大幅な効率化が可能となります。そこで今回は、CADを導入する際のパソコンの推奨スペックについて、詳しくご紹介いたします。

パソコンにおける推奨スペックとは

パソコンにおけるスペックとはSpecificationという英語を略した言葉であり、パソコンの処理能力などの総合的な性能を示しています。スペックが高いパソコンほどさまざまなソフトなどを動かす際の処理性能に優れているため、動作が軽く、業務を円滑に進めていくことが可能です。パソコンのスペックにおいて誤解が生じがちなのが、同じ機種のパソコンや同じOSが導入されているパソコン同士でも、CPUやメモリなどの内部パーツによって処理能力は異なるという点です。

例えば、他社が自社と同じ種類のパソコンを使っていたからといって、同じだけの処理能力を発揮し、同じ業務を行えるかどうかはスペックを確認しなければ明確になりません。スペックの確認はパソコン上で行うことができ、例えばWindowsのパソコンであれば、設定内のシステムという項目からバージョン情報を開くことで、CPU、メモリ、システムタイプを確認できます。そのことを踏まえた上で、推奨スペックという言葉は、特定のソフトなどを使用する際にパソコンに対して求められるスペックのことを指したものです。さまざまなソフトを導入する際には、自社のパソコンでそのソフトが正常に動作するかを確認するために推奨スペックを満たしているかを確認しなければなりません。

CADを利用する際の推奨スペック

Computer Aided Design(コンピューター支援設計)という言葉の頭文字を取ったCADは、主に設計図の作成をパソコン上で行うためのソフトであり、ソフト上では複雑な処理が行われます。そのため、CADを導入するパソコンには一定以上の性能が求められ、性能が不足していると導入したCADが正常に動作しないリスクが出てきてしまいます。

CADを導入するためのスペックとしてまずチェックしたいのがCPUで、Core i7以上の性能があるかどうかを確かめておきましょう。続いてチェックしておきたいメモリは作業領域を広げるためのスペックであり、メモリが不十分だと動作がゆっくりになるなど、さまざまな不具合が生じてしまいます。CADを導入するためには16GB以上のメモリを備えているパソコンが望ましいと言われており、立体図面を作成するための3DCADを使用する際には32GB以上のメモリを確保しましょう。また、OSは基本的にWindowsの方がMacに比べて汎用性が高く、ストレージについては256GB以上のSSDであることが望ましいでしょう。

他にもディスプレイサイズも重要な要素であり、ディスプレイはできるだけ大きなものを使用した方が図面作成を円滑に進めやすくなります。そして、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンへのCAD導入が理想的だと言えるでしょう。

推奨スペック未満のパソコンでCADを使うとどうなるの?

推奨スペックを大まかにご紹介させていただきましたが、仮にスペックを満たさないパソコンにCADを導入した場合、どのような問題が生じるのでしょうか。CADはさまざまな処理が行われるソフトであるため、CPUやメモリなどが不足していると、CADを起動させられたとしても1つ1つのレスポンスが遅くなってしまいます。挙動が不安定になり、作業が途中でフリーズしてしまう場面も出てくるでしょう。また、図面の作成中にソフトが突然終了してしまい、作業中のデータが失われてしまうという事態にも繋がりかねません。

CADを用いれば紙図面と比べて図面作成の負担は大きく軽減されますが、スペックが不足しているパソコンでCADを運用しようとすれば、かえって効率の低下を招いてしまうでしょう。

推奨スペックを満たしたパソコンで適切にCADを運用しよう

挙動が遅くなるだけならまだしも、スペックを満たしていないパソコンの場合、そもそも導入したCADを起動させることができないというリスクも考えられます。その場合はPCを買い替えた上で改めてCADの導入を行わなければならず、セットアップ作業を含めた手間が二重にかかる結果になってしまいかねません。

また、動作が重い状態でCADを扱うことでスタッフ全員の苦手意識に繋がり、結果的にCADの本格的な導入が遅れてしまったというケースも時折見受けられます。国主導でさまざまな業界におけるデジタルトランスフォーメーションが推進されている現代社会に対応していくためにも、CAD導入時には、事前にパソコンのスペックをチェックしましょう。推奨スペックを満たしたパソコンを用意することで、CADを活用して図面作成を効率的に進めることができるでしょう。

「VectorMasterPremium」の導入によって得られるさまざまなメリットとは

CADによる図面作成サポートは、建設業界などの図面を必要とする業界において業務を強力に助け、大幅な効率化を実現させてくれます。しかし、そんなCAD運用における障壁となりやすいのが、データ形式の互換性です。建設現場では共同施工を行う他社やお客様との間で図面データを共有することがありますが、双方が使用しているCADが異なると、共有したい図面データを開けない場合があります。これは、CADによって拡張子などのデータ形式が異なることによって生じる問題であり、異なるCADとの間で図面データなどの共有を行うためにはデータ変換を行わなければなりません。変換を行うための手段としてはインターネット上の無料変換サイトを使用するというものもありますが、業務に関わる重要なデータの場合、外部流出のリスクが生じてしまいます。

そんなリスクを懸念することなくデータ変換を行うことができるのが、弊社が提供しているVectorMasterPremiumです。VectorMasterPremiumを使用していただければPC上で簡単な操作を行うだけでデータ変換を完了することができ、流出などのリスクがありません。CAD運用の強力なサポートとしてVectorMasterPremiumの導入をご検討いただける際には、ぜひ弊社へ資料をご請求ください。

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