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電気工事士の試験とは?
資格取得のメリットも解説!

電気工事士の試験とは?資格取得のメリットも解説!
電気工事に携わるには、電気工事士という国家資格が欠かせません。これは電気工事法に規定されていることであり、電気工事士は電気工事を安全に行うために必要不可欠な資格です。電気工事士を取得すると取り扱える設備や電気工作物の幅が広がり、活躍できる現場も増えるので、電気工事業界を目指す人にとって多くのメリットがあります。また、電気工事士の資格試験には筆記試験と実技試験が設けられており、両方の試験に合格することで取得可能です。

そこで今回は、電気工事士の試験内容や種類、取得するメリットについて詳しくご紹介いたします。電気工事士という資格について知りたい方の参考になれば幸いです。

電気工事士の種類

電気工事士には、第一種電気工事士と第二種電気工事士という分類があり、それぞれが異なる特徴と役割を持っています。例えば、第一種電気工事士は最大500キロワット未満であれば、工場やビルなど大規模な電気工事に携わることができるため、公共工事などの幅広い現場で活躍しています。一方で、第二種電気工事士は小規模電気工事に従事することができ、その中でも600ボルト以下の電気設備や電気工作物が取り扱える対象範囲です。そのため、第二種電気工事士は一般的な電気工事の会社で勤務し、住宅・ビルにおけるメンテナンス関連の小規模電気工事などで活躍することが多いです。

また、収入に関しては、第一種と第二種では年収にしておおよそ200万円〜300万円ほどの差が発生するため、大きくキャリアアップしたい場合は第一種電気工事士の取得を目指しましょう。

資格取得までの流れ(申し込みから取得まで)

第一種電気工事士と第二種電気工事士では、それぞれ資格試験の申し込み時期や免状交付までの流れに若干の差があります。まず、第一種電気工事士は年に一度のみ試験が行われ、試験への申し込み時期も6月〜7月中旬と定められています。そして、筆記試験が行われるのが10月上旬、また合格発表は同月の中旬〜下旬の間です。筆記試験に合格した者は、次に12月中に行われる技能試験を受験する必要があります。また、技能試験の合格発表は1月であり、仮に実務経験が3年以上あるという条件を満たしていればそのまま免状の交付を受けられます。

一方の第二種電気工事士については、第一種電気工事士とおおまかな流れに差はないものの、申し込み時期が上期(3月〜4月)、下期(8月〜9月)と、年に2回ある点が特徴的です。また、第二種電気工事士の試験では上期・下期いずれかの時期に申し込みを行い、約1か月後の筆記試験を終えた後、合格した者が翌月頃行われる技能試験を受験します。技能試験に合格すると免状が交付されますが、第一種と異なり交付にあたって実務経験は問われません。

なお、試験の申し込み方法の詳細は「電気技術者試験センター」のホームページを確認後、申し込み手続きを行いましょう。

試験の内容

第一種電気工事士と第二種電気工事士は、学歴や所有資格などの特別な受験資格は存在しませんが、第一種電気工事士の取得には実務経験が必須です。また、第二種電気工事士は上期と下期が設けられているため、年に2回受験できるチャンスがあります。第一種、第二種ともに合格率に大きな差はありませんが、実務経験の必要性や受験機会の回数を考慮すると、第一種電気工事士の方が難易度は高いといえるでしょう。

過去数年の平均合格率は、第一種電気工事士が筆記試験:平均40%で実技試験:平均60%であり、第二種電気工事士は筆記試験:平均60%で実技試験:平均70%となっております。第一種の筆記試験の難易度は比較的高いですが、実技試験の合格率には大きな差がありません。

試験の内容は、いずれも筆記試験と技能試験となっており、筆記試験はすべて四肢択一方式のマークシート形式です。試験時間は、第一種は140分、第二種は120分で、合格基準はどちらも60点とされています。また、実技試験では作業用工具(持参)を使用して、支給された材料と配線図や問題に沿って施工を行います。試験時間は、第一種は60分、第二種は40分で、いずれも欠陥がなく完成されているかどうかが合格基準です。なお、試験の候補問題は事前に公開されており、その内の1つが本番で出題されるため、事前に電気技術者試験センターのホームページなどを確認しておきましょう。

電気工事士の資格を取得するメリット

電気工事士の資格を取得すると手に職を付けられるため、広い視野で転職・就職を行えます。また、社会から常に求められ続ける将来性の高い職に就けるというメリットがあります。

景気が不安定な現代は、安定した職を求める人々が年々増加しているといえるでしょう。そんな中で、社会のインフラを支える専門的な技術力を生かして活躍でき、その技術を証明できる資格が電気工事士といえます。電気工事は人々が電気を利用する限り需要が無くなることはなく、常に仕事量が安定しています。また、地域によっては電気工事士の資格を所持していると、数多くの求人に応募することができるため、自身の技術を生かして電気工事のプロフェッショナルとして幅広く活躍できるでしょう。

電気工事士の資格を取得すると大きなメリットがあるため、手に職を付けたい方や電気工事業界への転職をお考えの際は、電気工事士の取得を目指しましょう。

資格取得で活躍の場を広げよう

電気工事士の資格取得後は、必ずしも一般住宅やその他建設工事現場の電気工事に従事するとは限りません。

電気工事士は一般的な電気工事だけでなく、ビル設備管理(電気設備の点検等)、医療機器などの修理を行うエンジニアなど、多種多様な現場で活躍できます。また、仮に第二種電気工事士の資格を所持していると、電気工事士のみが行える自宅の壁スイッチやコンセント、配線設置といった小規模電気工事を自身で実施することも可能です。流行中の古民家リフォームなどにおいても、電気配線や電気設備設置が必要な場面でその技術を発揮できます。

さらに、本業としてだけではなく副業として空いた時間に電気工事士として活躍するという選択肢もあるため、収入面・キャリア形成の両面において幅広く生かせる資格といえるでしょう。電気工事士の資格を取得すると、電気工事のプロフェッショナルとして活躍の場を大きく広げることが可能です。
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