ANDES電匠コラム
電気設備CAD 「ANDES電匠」のコラムです。
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CADを活用して配線工事を効率化

CADを活用して配線工事を効率化
配線工事は電線や電気機器、電気設備に用いられる配線を中心に取り扱う工事です。
特に屋内では配線を要する設備のほとんどが対象となり、例としてパソコンのインターネット回線やLANケーブル、電話、照明器具、コンセント配線の整理や接続などが行われます。配線工事では、まず対象機器や配線の数、配置などを決めていく配線計画を立てなければなりません。その際に、CADシステムを有効的に活用できることをご存知でしょうか?

今回は、CADで効率的に配線工事を行う方法や、そのメリットを中心にご紹介していきます。

配線工事とは

配線工事は、屋外にある電線から配電を行う分電盤を経由して、各機器や設備の配線に電気を通していく工事のことです。配線工事で扱う配線にはさまざまな種類がありますが、今回はその中でも代表的な屋内で行われる配線工事例を中心に、解説いたします。

建物内の配線工事では、照明器具用配線、コンセント配線、スイッチプレート配線の設置工事のニーズが高いと言われています。照明器具用配線は、天井に取り付ける照明器具に電線を繋ぐための配線のことです。照明自体に重量がある場合は、直接照明と電気配線コードを繋ぎますが、引っ掛けシーリングという配線器具を用いて天井に固定する方法もあります。

コンセント配線の工事では、分電盤から延ばした電線や配線用ケーブルを、電源となる場所に設置していきます。なお、コンセント自体が不足している古い建物では、増設工事も必要となるでしょう。

一方、スイッチプレート配線は、文字通り各機器、器具のスイッチに関する配線のことで、分電盤から配線ケーブルをスイッチへと繋ぎます。このように配線工事は生活に身近な電気機器に電気を通し、正常に利用できるようにするために欠かせない工事なのです。

配線工事の手順

配線工事の手順について詳しくご紹介していきます。一般的に、配線工事の流れは以下のような手順で行われています。

1.コンセント、スイッチ、照明の配置決め
数や位置、高さなどを決め平面図に記していきます。

2.配線計画を行う
使用する電力や回路を描画し図面を作成します。

3.第一次工事
スイッチボックス、コンセントボックスへケーブルを介して電線同士を接続します。

4.内装仕上げ工事
断熱材を入れたり、剥き出しのケーブルやボックスを羽目板などで覆い仕上げをしていきます。

5.第二次工事
スイッチ、コンセント、引掛シーリング(照明器具設置に必要な場合)を設置し、配線したケーブルを繋ぎます。

6.電線引き込み工事
電柱から分電盤を経由して電線を引き込む工事を行います。

7.電力会社への使用許可申請と受電
電力会社に申請して検査が行われ、許可が下り次第使用できるようになります。

上記のような電気設備設計を含む配線工事には、必ずしも資格が求められるわけではありませんが、法的な制限や専門資格が必須の業務が含まれています。また、防災設備の設置の場合には建築士、消防設備士、第一種電気工事士などの各種資格が必要とされる場合があり、注意が必要です。

配線計画にCADを活用

配線計画で作成する設計図には、スイッチ、コンセント、照明器具、換気扇の位置を示した屋内配線図というものがあります。屋内配線図は図記号で配線を書き記したものが主流ですが、用途によって異なるため、各工事によって図面の内容はさまざまです。時には、電気系統や安全装置、スイッチ操作の順番までを示した展開接続図という図面を作成しなければならない場合もあり、このような緻密で複雑な配線図面を作成するのに、多くの現場でCADが活用されています。

CADとは、Computer Aided Designの略名であり、日本語訳ではコンピューター支援設計と表記されます。
従来は人の手で直接作成していた設計図ですが、専用システムを使用することでコンピューターで作図することが可能です。現在、CADシステムは電気工事に限らず、多種多様な業種で活用されており、社会では大きな役割を担っています。紙ベースで行われていた図面作成が、CADの普及によってコンピューターで作成することへ飛躍的な進化を遂げたといっても過言ではありません。

また、配線計画などの作図でCADを利用する大きな利点として、正確さが挙げられます。
手書きではどうしてもミスや誤差が生じてしまったり、描画する線の太さが均一になりませんが、CADを利用すればコンピューターでより正確かつ均一な設計図の作成が可能です。万一、修正箇所がある場合にも簡単に修正できる上、修正箇所を履歴保存することもできるため、仕上げ時の確認作業にも役立ちます。さらに、事務所と工事現場といった離れた場所でもデータ共有が可能な点も、計画の推進において大きなメリットとなるでしょう。

最適な配線工事を実現させる

配線工事には、新規設置だけでなく増設や修繕作業も含まれます。
設置のニーズは主に新築・新設時・転居・移転に伴い発生することが多い反面、増設や修繕は経年劣化や耐用年数の超過により発生します。建物の増改築工事で必要となる場合もあり、その際には既存の設備に影響が出ないよう慎重に工事を行わなければなりません。大型設備、複数台の設備など設備の数や規模によっても工法や作業員の動員数が変化します。

また、「配線が絡まっている」「配線の容量増減」「使用していない配線の撤去が必要」「断線や火ぶくれなどの危険信号が出ている」など、さまざまな要望やケースが考えられるので、配線工事では常に臨機応変な対応が求められるでしょう。

そのため、建物やニーズに合わせた最適な配線工事を実現させるには、高い技術力はもちろん、念入りな配線計画が必須です。

電気設備CADシステム「ANDES電匠」

配線計画では、図面作成が必要不可欠です。しかし、設計技術者の不足や多忙により、なかなか作業がスムーズに進まない場合もあるでしょう。
そんな時にこそ、電気設備CADシステム「ANDES電匠」の導入をおすすめいたします。

当システムは、CAD開発歴30年に加え、電気設備CAD開発歴25年という長い期間で培ってきたノウハウや、全国のお客様からのご要望を元に開発した便利な機能が凝縮されています。Officeアプリケーションとの互換性もあり、使い慣れた操作性で手軽にCADを利用することが可能です。このようなマニュアルレスな特性が、図面作成業務の早期運用や効率化に直結しています。

また、電気工事に必要なコンセント、スイッチ、照明器具などのシンボルを多数搭載していますので、複雑な配線作業もスムーズに進められるでしょう。さらに、図面内にある配線・機器の凡例表の自動作成や、機器の自動設置を行える機能、専用のネットワークライセンスで同時に3人までシステムを使用できる機能などが搭載しており、他作業で忙しい時でも効率アップを図ることができます。

配線計画のプラン図作成以外にも、お客様への提案時にお見せする図面作図や、使用材料の拾い出しなどといった多くのシーンでご活用いただけますので、配線工事の図面作成にはぜひANDES電匠をご活用ください!
詳しくANDES電匠について知りたい方は、製品ページをご覧ください。
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