水道工事に必要な図面を作成！
水道CADオペレーターとは？

人々に清潔な水を届け、使い終えた水を自然へ還していくためには水道設備が欠かせません。そんな上水道と下水道の状態は、水道工事業者の日々の働きによって守られています。水道工事を行うために必要な図面を作成する際には、CADが役立ちます。CADを使えば紙の図面よりも少ない労力でスピーディーに図面を作成することができますが、操作が複雑で難しいという声も少なくありません。

今回は、そんなCADの操作を専門的に手掛ける水道CADオペレーターについて、ご紹介いたします。

水道工事は、さまざまな工事の中でも特に図面作成の重要性が高い業務だと言えます。水道は、社会を維持するために常に正常に稼働していることが求められるインフラであり、水道工事には決して不備があってはなりません。

水道と水道工事は各地の自治体によって細かに管理されており、水道工事業者は工事を行う際に図面を提出することを求められます。また、水道工事は地面を掘削して行うため、見えない場所に埋設されている既設管や水道以外の管にも配慮して工事を進める必要があります。その他の管を傷付けないよう正確な図面を作成した上で工事に臨む必要があるため、図面の存在は非常に重要です。図面の完成度が水道工事の出来を大きく左右するため、質の良い図面を作ることを心がける必要があるでしょう。

水道工事の図面は、以前は紙に手書きで作成されていました。しかし、近年はCAD（Computer Aided Design）というソフトの登場によって、作業を大幅に簡略化することが可能になりました。CADとは、建設などの図面作成を行うために開発されたソフトであり、平面の図面を作成することを目的とした2DCADと、立体の図面作成を目的とした3DCADの2種類が代表的です。2DCADでは正面図、平面図、側面図と3種類の図面を用いて設計図を作成していき、3DCADの場合は仮想空間に3次元の立体図面を作成していくなど、用法が分かれています。

CADは、図面作成を効率化できるため非常に便利ですが、多くの用途に使用できる汎用CADを使って水道工事の図面を作成するためには、CADの操作に精通していなければなりません。パソコンが得意な方や製図用ソフトなどの使用経験がある方であれば容易に使うことができる可能性がありますが、パソコンが不慣れな方にとっては操作の習得が大きな苦労となってしまうでしょう。また、不慣れな人がCADで図面を作成しようとすると、より作業に時間がかかってしまうことも考えられます。

社内でCADを操作する人員を用意するのが難しい場合には、CADオペレーターに依頼することが1案として挙げられるでしょう。CADオペレーターはCADの操作とそれを用いた図面作成を専門的に手掛けている職業であり、幅広い図面作成に対応しています。クラウドソーシングなどを通して、外部のCADオペレーターに任意の図面作成を依頼することが可能であり、上手く活用すれば社内で図面を作成する手間を省くことができるでしょう。

図面作成を外部に依頼するメリットとしてまず挙げられるのは、自社スタッフが複雑なCADの操作を覚えずに済むという点です。CADを初心者から実戦レベルに習得しようとするには、それなりの時間と労力が求められます。スタッフの負担が大きくなってしまうだけでなく、周囲のスタッフもフォローに追われることになってしまいかねません。特に少人数の職場の場合、一人ひとりにかかる負担が大きくなってしまうため、結果的に職場全体の生産性が低下してしまうリスクもあるでしょう。

代行業務を依頼すれば、それらのリスクを背負うことなくCADを使った作図が可能になります。基本的に紙に図面を書き起こすよりも早く作図が終わることが多いため、工期にも余裕を持たせながら工事に取り組んでいくことができるでしょう。

一方で、デメリットとしては依頼の際に費用がかかってしまうという点が挙げられます。外部に作図を依頼する場合、2DCADだと時間単価が2,500～3,000円ほど、3DCADは時間単価で3,000円～3,500円ほどの費用を支払う必要があります。また、外部に図面作成を依頼する際に情報の伝達に誤りがあると、求めている仕様とは違う図面が作成されてしまうデメリットもあるため、その点には注意しましょう。

外部に依頼するのではなく、自社でCADの図面作成を活用していきたいとお考えの際には、水道工事に特化した専用CADの導入がおすすめです。水道工事専用のCADは汎用CADに比べて機能が限定的な分、一つひとつの機能を直感的に使用しやすくなっています。WordやExcel、PowerPointといった一般的なofficeソフトを使いこなせている方であれば、それほど難しさを感じることなく使い方を覚えていくことができるでしょう。

また、自社で図面作成を行うことで、外注にかかる費用の削減や自社スタッフのスキルアップにもつながります。業務の効率化を図ることもできるため、自社内で専用CADを導入することは多くのメリットがあると言えるでしょう。

給排水申請CADシステム「ANDES水匠」は、長年にわたってCAD開発を手掛けてきた弊社が図面作成と水道申請に関するノウハウを活かして作成した水道工事専用CADです。給水平面図や立面図、排水申請図、ます表など、水道工事に関わる図面を自動で作図できる機能が備えられており、ワンタッチで図面立ち上げが可能です。建築図や機器、メーターの配置を済ませることで配管が自動的に行われ、ヘッダーと連動して丸め管の配管にも対応しています。

さらに、市町村ごとの材料集計表の材料拾い出しも、ボタン1つの操作のみで行えるのが特徴であり、業務の手間を大幅に省くことができるでしょう。また、「ANDES水匠」は申請書類の作成も得意としています。市町村ごとに異なる仕様やデータが網羅されており、調べる手間を省いて速やかな書類作成を行えるようになっています。水道工事全般を強力にサポートする「ANDES水匠」に興味をお持ちの方は、ぜひ弊社へ詳細な資料をご請求ください。