ANDES電匠コラム
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キュービクルを増設する電気工事の工程と施工内容

キュービクルを増設する電気工事の工程と施工内容
この記事をご覧くださっている方は、電気工事業界や関連する業界で電気工事に関するさまざまな業務を手掛けていらっしゃる方ではないかと思います。電気工事で行われる業務には多種多様な種類が存在していますが、その中でも重要性が高い部類の施工に位置づけられるのが、キュービクルに関する施工です。電気工事にはさまざまな分野が存在しているため、この記事に目を通していらっしゃる方の中にもキュービクルについてご存知でないという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、電気工事に携わっていく際は、キュービクルに関する基礎知識を把握しておく必要があります。

そこで今回は、キュービクルを増設する電気工事の工程や施工内容について、さまざまな情報をご紹介いたします。

電気工事におけるキュービクルとは

キュービクルは高圧受変電設備を正式名称とする設備であり、金属製の箱のような形状をしているのが特徴です。この設備は高圧の電気を降圧させて、使用できる状態の電圧に変えることを目的として設置されます。一般家庭などで使用される電気は送電線から送られてきた電気をそのまま使用しているわけではなく、電柱に据え付けられているバケツのような形状の変圧器を介して降圧が行われています。

しかし、オフィスビルや商業施設といった規模の大きな建物において、50kwを越える電力が扱われる場合は、通常の変圧器だけでは電力を賄うことができません。そこで代わりに用いられるのがキュービクルであり、箱の中には変圧器、断路器、保護装置などの設備が納められています。24時間体制で電力を消費し続けるコンビニなどでもキュービクルが用いられているケースが多く、駐車場などに設置されているのを見かける機会も多いです。

電気工事におけるキュービクルの増設

電気工事の現場では、お客様のご要望によってキュービクルの増設工事が行われる場合があります。キュービクルを設置して高圧受電契約を結んで自前で降圧を行うと、電力会社の変圧器を介さずに降圧できることから、お客様が電気代を削減可能です。そのため、建物を増改築したタイミングなどにおいて、キュービクルの増設に関するご依頼をいただくケースがあります。

また、工場において設備を新たに導入した場合や、商業施設に大量の電気を使用するテナントが入居した場合などにおいても、キュービクルの増設が行われることが多いです。例えば、大型商業施設においてキュービクルの増設が行われる具体的なケースとしては、大量の電子機器が設置されるアミューズメントが入居した場合などが挙げられます。お客様にとって大きなメリットを生み出すことができることから、キュービクルの増設は定期的な需要が生まれやすく、電気工事に携わっていくのであれば必ず習熟したい施工といえるでしょう。

なお、キュービクルは設置する際に一定のスペースが必要になるため、お客様からのヒアリングや現地調査の段階において、必ず設置が可能なスペースがあるかどうかを確認しなければなりません。仮にスペースが不足していると、施工依頼を受けても実際には設置が行えない場合もあるため、必ずチェックを怠らないようにしましょう。

キュービクルを増設する工程

キュービクルを増設する際の施工について、その工程を具体的に見ていきましょう。お客様からキュービクルの増設に関するご依頼をいただき、設置可能なスペースがあるかどうかを含めた現地調査や見積もりなどを終えたら、電力会社に設置交換工事の実施を申請します。その後、キュービクルをメーカーに発注し、届くまでの間にキュービクルを設置する場所に応じて、安定した土台を確保するための基礎工事などを行っていきます。キュービクルは高圧の電力を扱う設備であるため、事故などを避けるためには地震などが発生しても影響を受けない安定した足場が欠かせません。屋内にキュービクルを設置できる場合は問題ありませんが、仮に屋外にしかキュービクルを設置できない場合は、安全性を確保するための基礎工事が必要になるケースも多いです。設置場所の安全性を確保し、キュービクルが納品されたら、続いて設置工事へ移行していきます。

キュービクル増設工事の具体的な施工内容

キュービクルの設置工事では、キュービクルをまず現場へ搬入しなければなりません。キュービクルは現場で組み立てられるものではなく、あらかじめ箱の中にさまざまな設備が収められているものを運び、地面に据え付けていく形となります。そのため、キュービクルの搬入にはクレーンが用いられることが多く、現場へ重機が侵入するための経路を確保しておくことが重要です。

基礎工事で用意しておいた土台の上にクレーンによってキュービクルを移動させたら、それを固定した後にケーブルを接続していきます。キュービクルの電気設備と電力会社の配線を接続することができたら、電柱に計器類の設置を行っていきます。

このような一通りの接続や設置を終えると、次は確認作業です。キュービクルが正常に稼働し、施設において電力を滞りなく使用できるかどうかを確認したところで、一連のキュービクル増設工事における施工が完了となります。なお、基礎工事を要する場合のキュービクル増設工事の工期は、約1週間ほどが目安となるでしょう。

「ANDES電匠」の導入によって電気工事を強力サポート!

弊社がご提供している「ANDES電匠」は、電気工事に関わるさまざまな事務作業を複合的にサポートすることを目的に開発されたCADシステムです。今回ご紹介させていただいたキュービクルの設置をはじめ、電気工事の現場では安全かつ円滑に施工を進めていくため、配線図などの図面を作成することが求められます。各種図面の存在は電気工事の指針を示すための要であり、正確さが問われるため、高度な技術と知識を備えたスタッフしか行うことができませんでした。そのため、優秀なスタッフに負担が集中してしまうというお悩みが数多くの電気工事業者で発生していました。

そこで役立つのが、ANDES電匠による図面作成サポートです。ANDES電匠では、電気工事の図面作成を複合的に補助する機能が搭載されており、officeソフトと変わらない操作性で、PC上においてスムーズに図面を作成することが可能となります。これまでのスタッフが図面を作成する場合でも業務時間を大きく短縮することができるほか、経験の浅いスタッフでも容易に図面作成を担当できるようになります。

電力会社の施工証明書、お客様にご提案するためのプラン図なども簡単に作成することができますので、導入をご検討いただける際はお気軽に資料をご請求ください。
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