できる上司の部下を叱るテクニック
上司にとって気が重い仕事の一つとして「部下を叱る」仕事があります。しかし、ここで掛ける言葉一つで、部下のモチベーションが上がったり、下がったりしてしまうため重要な内容です。
最近では、部下との雰囲気を悪くしたくない、嫌われたくないと考えて叱らない上司も増えているようですが、叱らなければ改善できるはずの点も改善せずに、能力も上がらないままということにもなりかねません。
ここでは、上手に叱りながら、部下のモチベーションを上るためのコツをご紹介します。
絶対にダメ!叱るときにやってはいけないこと
叱ることは、部下に問題を認識させるためにも必要なことですが、中にはモチベーションを下げてしまう叱り方があります。ここではやってはいけない叱り方をいくつかご紹介します。
- ・過去の失敗を攻め立てる
- ・大勢の人がいる前で根拠のない叱り方をする
- ・感情的になって怒りをぶつける
- ・叱り方が中途半端で、何が言いたいのか分からない
- ・叱りっぱなしでフォローをしない
- ・他の人と比べて叱る
上司の感情をぶつけるだけ、叱りっぱなしで後は放置では、恐怖やその場限りの感情で終わりになってしまい、自省などが促せない場合が多いです。自分が普段している叱り方を一度振り返ってみましょう。
上手に叱れる上司は部下に信頼される!叱り方のポイント
部下を叱る際に押さえておくべきポイントがあります。
事実に基づいたことだけを指摘する
思い込みで叱ることはしない。曖昧なことはしっかりと事実確認をしてから叱るようにする
論理的に分かりやすく叱る
感情的にならずにきちんと段階を説明して叱る
一番良くなかった点をきちんと分からせる
「なぜ叱っているのか?」をきちんと分からせる
相手を否定するのではなく、相手の可能性を引き出す言葉を使う
相手も自分の可能性に気づくことができるため効果的
叱った後のフォローはきちんとする
問題が解決したら声を掛ける、その後どうなったか聞くなど、きちんと気にしていることをアピールする
部下のために言っているということを分かってもらう
部下のためになってほしいから叱っているということを伝える
臨機応変に叱り方を変える
叱る内容、叱る相手の状況によって叱り方を変えることで部下に響きやすくなる
上手な叱り方をすることで、部下との信頼関係を築くことができるはず。信頼関係ができれば上司のアドバイスを部下も取り入れるようになり、仕事への成果に結びつくでしょう。叱るときは叱る、褒めるときは褒めるのメリハリをつけることで、部下の可能性を最大限に引き出してあげましょう。