水道関連の仕事をしたい方必見！水道工事に関わる国家資格とは

水道工事の仕事には、専門的な技術が求められるのが特徴です。水は人が生きていく上で欠かせないものであり飲料水はもちろん、調理などに使用される水やお風呂、洗顔、トイレなどの用途にも多くの水が消費されています。そんな水道に関する工事は国や自治体によって細かく管理されており、水道工事に関わる業者には優れた技術が求められます。そのため、水道工事において国家資格の所有者は非常に重要な存在です。

今回は、水道工事に携わる方へ向けて、水道工事に関する国家資格についてご紹介します。

社会にはさまざまな業種や場面で活かすことができる多種多様な資格が存在していますが、その中でも特に重要性の高いものとして位置づけられているのが国家資格です。国家資格とは国によって定められた法律に基づき、試験を通して個人の技術や知識、資質などを厳正に判定した上で、特定の職業に従事する上での能力を証明する資格です。国家資格以外の資格はすべて民間資格に分類され、民間団体によって認定されています。民間資格にももちろん重要性が高いものは存在していますが、国家資格は法律によって一定の社会的地位が保証されることが特徴であり、取得によって信頼を得ることができます。多種多様に存在する資格の中でも、国家資格には特に社会的な意義が大きい資格が揃っていると言えるでしょう。

国家資格には分類があり、それぞれ業務独占資格、名称独占資格、設置義務資格、技能検定の4種類に分けられているのが特徴です。業務独占資格は、有資格者以外が携わることが禁じられている弁護士や司法書士などを対象とした資格で、名称独占資格は有資格者以外が名乗れない栄養士、保育士などを指しています。設置義務資格は特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格であり、技能検定は業務知識や技能などを評価するための資格となっています。

水道工事において重要な国家資格として挙げられるのが、給水装置の設置、撤去、変更などの業務を請け負うための国家資格である給水装置工事主任技術者です。給水装置とは日本全国に張り巡らされている水道本管から排水管を介し、家庭やさまざまな施設内部へ清潔な水を引き込むための装置を指します。給水装置がなければ日々の生活や仕事に必要な水を利用することができないため、水道工事の要と呼ぶべき存在だと言えるでしょう。そんな給水装置工事では重要なインフラである水道本管にアクセスする必要があることから、施工を担う業者は高度かつ信頼性の高い技術を身に付けていなければなりません。その信頼性を担保するのが、国家資格である給水装置工事主任技術者になります。

給水装置工事主任技術者は上述の設置義務資格にあたり、施工を請け負う業者は必ずこの資格を取得しているスタッフを置いていなければなりません。施工管理や工程ごとの品質チェックなど、給水装置に関する工事を適切に取り仕切ることができる有資格者が在籍していることで、水道工事業者は自治体から認可を受けることが可能です。給水装置工事は水道工事における最も重要な工事の1つのため、この資格を取得することができれば業界内での自身の価値を大きく高められるでしょう。

技術士はさまざまな技術に携わる技術者向けの国家資格であり、上下水道部門は21の部門のうちの1つに数えられます。それぞれ細分化された分野ごとの資格となるため、技術士という資格の知名度はあまり高くありませんが、業界内における有資格者への評価は非常に高いことが特徴です。上下水道部門の技術士の国家資格を取得すれば、上水道および工業用水道、下水道、水道環境に関わる業務を請け負えるようになります。

技術士の資格は取得に際して実務経験が必要なため、就職前や就職後すぐに取得するといったことはできません。具体的には技術士補の登録後、指導技術士の下で4年を超える実務経験、もしくは職務上の監督者の下で4年を超える実務経験、または7年の実務経験を積むことが求められます。試験内容も問題の難易度が高く、国家資格の中でも難関に分類される資格だとされています。取得することで貴重な人材となれるため、実務経験の条件を満たした後には取得を目指していくのがおすすめです。

管工事施工管理技士とは国土交通省によって管轄されている国家資格であり、配管工事に携わる上で大きな役割を担える資格です。具体的には施工計画の作成や、工程・安全・品質などの総合的な管理を行うための資格であり、需要は非常に高い資格だと言えます。

水道管だけでなく空調設備やガス管などの配管とも共通の資格となっており、この資格を取得すれば幅広い管工事に対応できるスキルを身に付けることができます。各種管工事は現代社会に欠かせない存在であり、建設現場などにおいても大きな役割を担うことが可能です。有資格者となれば所属している会社からの評価が高まることはもちろん、幅広い業界から求められる存在となれるでしょう。管工事に関連する業種に携わっている際には、積極的に資格取得をおすすめする資格の1つです。

資格を取得し、水道工事に携わっていく場合には、水道工事に伴う事務仕事もこなしていかなければなりません。水道工事は自治体によって管理されている関係上、さまざまな図面や書類を作成して細かな申請業務を行わなければならないことが特徴です。しかし、水道工事の図面は作成に大きな労力がかかり、紙ベースで行おうとすれば非常に大変な作業となってしまいます。

弊社が開発した給排水申請CADシステムである「ANDES水匠」は、手間のかかる事務作業や図面・書類作成を容易にしてくれるツールです。ANDES水匠を使用することで、水道工事に必要とされる平面図や立面図、縦断図といった各種図面をパソコンでスムーズに作成することが可能となります。CADと聞くと操作が複雑だという印象を持たれている方が多いかもしれませんが、ANDES水匠はofficeソフトとほぼ変わらない馴染みやすい操作感が長所です。さらに申請に必要な書類の作成についても充実したサポート機能を搭載しているため、さまざまな利便性を感じられるでしょう。

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