独立志望者必見！弱電工事を行うために必要な3つの資格

独立は電気工事士にとって大きな目標の1つであり、仮に独立という道を選ばない場合でも独立するためのノウハウを覚えておくと大いに役立ちます。電気工事士が独立を成功させるためには、幅広い施工を手掛けられる対応力を身につけておくことが非常に重要なポイントになります。実際に電気工事にはさまざまな種類の施工が存在していますが、その中の1つである弱電工事は対応できるようになっておきたい施工と言えるでしょう。

この記事では独立を視野に入れている方へ向けて、弱電工事と深く関わる3つの資格についてご紹介させていただきます。電気工事業界でスキルアップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。

弱電工事を手掛ける上で必要になる資格としてまず挙げられるのが、電気通信主任技術者です。弱電工事は電話やインターネット、屋内におけるインターホンや監視カメラなど、通信分野に関わる施工を行うため、電気通信のエキスパートである電気通信主任技術者の資格が役に立ちます。

電気通信主任技術者は、事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関する事項を監督するために設けられている資格です。電気通信事業者は総務省令によって、事業用電気通信設備を自主的に維持していくため、電気通信主任技術者を選任しなければならないと定められています。また、電気通信主任技術者は原則的に事業用電気通信設備を直接管理する事業者ごとに定められることになっているため、この資格があれば選任を受けることが可能です。近い距離にある複数の電気通信設備の管理をまとめて依頼されるケースも多く、この資格を所有していることで仕事の幅が広がることに加えて、安定した受注を得やすくなると言えるでしょう。

全体の合格率が30%ほどに留まる難易度の高い資格であり、一発合格に絞ると2%台にまで合格率が落ちるため、資格取得を目指す際は現場を経験しながら日々の勉強を怠らないことが大切です。

総合無線通信士は、その名の通り無線を扱う業務全般に幅広く関わる技術・知識を証明する資格です。無線とは電線などの線を介さず、電波や光などによって行われる通信を指しています。例えば、テレビやラジオなどは電波塔から発される電波によって届けられており、これらも無線による通信技術の1つです。無線が利用される場は陸上だけに限らず、海では船舶の無線、空においても航空機の無線において、それらの機能の中核を成す通信手段として用いられています。また、無線は弱電工事に含まれる分野であり、弱電工事を手掛ける際に必要な資格となっています。

ただし、総合無線通信士の資格を取得するためには総務省管轄の国家試験に合格しなければならず、難易度が極めて高い資格の1つです。そのため、長期的なスパンで幅広い出題範囲を網羅できるような勉強を心がけながら資格取得を目指しましょう。

弱電工事を行うために必要な資格にはもう1つ無線に関するものが含まれており、それが陸上無線通信士と呼ばれる資格です。陸上無線通信士を所持していると、陸上に設置されている無線に関連する設備における施工を手掛けることが可能になります。例えば、携帯電話の基地局の保守などが扱える業務の例として挙げられ、現代社会の根幹を担っている通信インフラに関する業務を担当することができるため、働き方の幅が広がると言えるでしょう。

また、災害大国である日本には欠かせない防災無線などもこの資格によって維持・管理に関する業務が行われています。防災無線は台風や地震といった大規模な災害が発生した場合、人々の安全維持を担う重要な設備であるため、責任とやりがいは非常に大きなものだと言えるでしょう。

陸上無線技術士の資格にはいくつかの等級があるため、等級によっては比較的合格率の高い資格です。資格取得によるキャリアアップを目指している方は、陸上無線通信士をチェックしてみてください。

電気工事は現代社会におけるインフラと深く関わる業種であり、非常に多くの需要が存在している業界です。しかし、需要の多さに比例して電気工事を生業とする施工業者も数多く存在しており、新規で参入する際はどのように案件を獲得し、シェアを得ていくかが重要なポイントとなります。

弱電工事は通信に関する分野を幅広く担う施工であり、現代社会を支えていくために欠かせない工事です。取得難易度の高い資格が前提として必要になるため、電気工事業界の中では比較的他社との競合が少ない分野でもあります。また、近年注目が高まり、さまざまな業界で利用が検討されているドローンも上記の資格でカバーできる技術であるため、今後より一層対応できる業務が広がっていくという将来性にも期待できるでしょう。

電気工事業界で独立を目指す際は、弱電工事に関連する資格を取得し、幅広い依頼に対応できる電気工事業者として活動すると安定した業績を残せる可能性が高くなります。

電気工事業界で独立・開業を考える時にネックとなりがちなのが、事務作業の負担です。電気工事を手掛ける際は、各種図面の作成・拾い出し・見積・積算などの事務業務を行う必要があります。これらの事務業務は想定以上の工数を要する作業であり、独立開業後は人出が足りないケースが多いため、時間と体力を奪われてしまうケースが多くなっています。

そんな時に導入をご検討いただきたい製品が、図面作成や各種事務作業を幅広くサポートする機能を備えた電気工事専用CAD「電匠NX」です。電匠NXは電気工事に関するあらゆる図面をスムーズに作成することができ、多種多様な図面記号も簡単に配置できるため、紙での図面作成と比べて短時間での図面作成が可能です。また、拾い出しなどの事務業務を自動で行う機能も備わっておりますので、業務における負担を大幅に軽減できます。

操作性については一般的なofficeソフトと同様の操作感でご使用いただけるため、パソコン操作に不慣れな方もご安心ください。ご不明な点をお問い合わせいただけるサポート体制も万全でございますので、電匠NXの導入をご検討いただける際は、お気軽に資料請求をお求めください。