ANDES電匠コラム
電気設備CAD 「ANDES電匠」のコラムです。
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面倒な拾い出し業務、効率化させる方法は?

面倒な拾い出し業務、効率化させる方法は?
電気工事にかかる費用の積算を行う際は、工事に必要な部材・施工単価などの数量の拾い出し業務が必要不可欠です。しかし、それは非常に細かな作業であり、手間と時間がかかる上に正確性も求められるので、面倒に感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、拾い出し業務を効率化させるための方法をご紹介いたします。電気工事業者の方や電気工事に従事している方、実際に拾い出し業務を担当されているという方は、ぜひ参考にしてください。

拾い出しとは

拾い出しとは、電気工事費を算出して積算見積もりを行うために、電気設計図や施工図をもとに必要な部材などの数を計測する作業です。積算見積もりは、電気工事の工事費や人件費などのコストと利益計上にとって欠かせない業務であるため、正確な拾い出しが求められます。また、拾い出しでは部材の数量や種類に加えて、スタッフの労務量や使用機器などの数量を計測することもあり、この際に数量かけることの単価によって、それぞれの費用を計算していき、最終的に全体的な工事費用を算出していきます。これはあくまで予測して行うものではなく、すべて実際の電気図面などの情報をもとに、計測を行わなければなりません。拾い出しは常に正確性が求められる作業であるため、担当者は必ず拾い出しを行う際に設計図面・仕様書を見ながら、作業を進めていく必要があります。

手作業での拾い出しは大変

数量の拾い出し業務は、正確性が求められるために、逐一細かくチェックする必要があります。そのため、仮にこの作業を手作業で行う場合は計算ミス、重複、材料の拾い漏れといったミスが発生する可能性が高くなるでしょう。さらに、一つ一つの拾い出しには時間がかかるので、不慣れな人が行ったり大規模な工事の拾い出しを行ったりする場合は、さらに作業が長期化することが予想されます。その場合、会社としてはなるべく早く終わらせられるように、この業務に慣れている人に作業を任せたいところですが、そうすると特定のスタッフばかりに負担がかかってしまいます。また、万一ミスに気が付かないまま積算見積もりまでを行ってしまうと、数値や工事費の見積もり額などにズレが生じてしまうため、正確さがなく効率的でもありません。これらの理由から、手作業での拾い出しは大変かつデメリットがあるといえるでしょう。

システムを活用することで効率化ができる

拾い出し業務において、時間がかかる、ミスができない、対応できる人が限られるなどといった問題点を解決するためには、拾い出し専用ソフトやCADなどのシステムを活用するのがおすすめです。これまで手作業で行っていた作業の多くをIT化してしまえば、よくあるヒューマンエラーを防止できる上に、作業スピードも格段に向上するといえるでしょう。また、システムを利用すれば作成したデータをパソコン上で保管したり、他者と共有したりすることもできるため、特定の人が作業を担当しなければならないということを回避し、人手不足を解消することが可能です。

なお、弊社システムズナカシマでは、拾い出しに特化したさまざまなシステムを開発した事例がございます。例えば、自動部材拾い出しシステム、建具や照明器具の拾い出しシステム、図面要素の変更点や漏れを認識できるシステム、部品図の自動作図システムなどがありますが、中でもAIによる材料拾い出しシステムを導入したことで、工数を大幅に削減でき、手作業時よりも作業効率が上がったというお声をお客様よりいただいております。AIの材料拾い出しシステムには優れた解析力と学習力を持つAIが搭載されているので、今拾い出した材料だけでなく、過去に拾い出しを行った部材の情報を確認したり、配線の拾い出しを行ったりすることも可能です。他にも手作業ではできない便利な機能や時短に繋がる自動計算機能なども搭載されているため、手作業での拾い出しに不便を感じている方は、ぜひ導入をご検討いただければ幸いでございます。

お客様の要望に合わせてカスタマイズも可能

システムによっては、お客様のご要望に合わせてカスタマイズできる機能がございます。弊社がご提供しているCADシステムや拾い出し専用システムでは、それぞれの利用者にとって最適な環境にカスタマイズすることができる機能を搭載しています。お客様の環境にマッチした仕様にすれば、さらにシステムの操作性が向上し、より高い業務効率化を実現可能です。

例えば、図面上の部材、建具記号、その他の文字列などをAI認識して、さらに識別・抽出を行うことでテキスト化をしたいといったご要望にも、自動機能でスムーズに対応いたします。自分自身での文字入力の手間を省くことで、余計な作業時間を省いた拾い出し業務を行えるようにカスタマイズできる点が、弊社のAIシステムならではの特徴です。また、弊社開発事例として「図面台帳の中にある照明器具姿図と平面図上にある照明機器を紐づけて拾い出すことが手間なため、照明器具姿図から使用部材を認識させ、平面図上の拾いをさせることで拾い作業と紐づけ作業を効率化したい。」というご要望がありました。それに対し、まずは照明器具姿図一覧表から部材の文字情報を取得した後、平面図上からAI画像認識により照明機器を数量を拾い出し、各部屋に記載されている照明機器記号を認識することで照明機器一覧の中から特定の部材と紐づけて個々の数量を把握できる仕組みを活用することで、効率化を実現しました。

●拾い出しシステム開発事例集はこちら

拾い出しでお困りのお客様はぜひご相談ください

弊社、システムズナカシマがご提供するCADシステム「ANDES電匠」であれば、電気図面を効率的に作図することができ、作図した図面で使用した材料は拾い出しシステムと連携することで、自動機能で拾い出すことも可能です。この自動機能では、図面上から材料などをワンタッチで集計することができるので、拾い出しに不慣れな方でもスムーズに行えます。また、「拾いの匠AI」はJIS規格などに沿った図面記号をAIが事前に学習しており、図面の中から自動的に拾い出し業務を行ってくれるため、手作業よりも正確性が高いです。さらに、AI学習と自動計算機能の連携によって拾い出された部材は、人による目視でも確認することができるため、AIによる誤認識・集計ミスを見逃すこともありません。

これらのシステムを併用することで、図面からの拾い出し業務にかかる手間や時間を大幅に削減できることに加え、正確な仕上がりを実現できるでしょう。拾い出し業務は正確な積算見積もりを作成する際に欠かせないため、高い正確性を求められますが、業務全体の効率化を図るためにはスムーズに作成できる速さも大切です。速くて正確な拾い出しができるシステムをお探しの方や、弊社製品情報をより詳しく知りたいという方は、ぜひ以下のページよりご確認いただければ幸いでございます。

●ANDES電匠(拾い出しシステムと連携可能)
https://www.systems.nakashima.co.jp/setsubi/takumi/densyou/
●拾いの匠AI(AIで図面上の機器を拾い出し可能)
https://www.systems.nakashima.co.jp/setsubi/hiroinotakumi-ai/
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