平面図から立面図まで自動機能で楽々作図！水道CADの魅力を解説

水道工事では、現場での施工だけでなく図面作成が業務の大変さにおける大きなウェイトを占めています。具体的には、一般的な設計図としてイメージされる俯瞰視点の平面図だけでなく、現場を立体的に見た立面図や断面図、その他さまざまな図面を必要に応じて作成しなければなりません。そんな図面作成において、大きな効果を発揮してくれるのが水道工事CADシステムです。

今回は平面図から立面図、さらにその他の図面の作成まで柔軟に対応可能な水道CADについて、詳しくご紹介させていただきます。図面作成業務を効率化させたい水道工事業者様は、ぜひ参考にしてください。

まずは、水道工事専用CAD以外の環境における図面作成をチェックしていきましょう。図面作成方法の1つ目に挙げられるのが、紙に直接図面を書き付けていくという昔ながらの方法です。水道工事は現場の規模によって異なりますが、単純に配管やメーターの位置を記すだけでなく、細かな情報を大量に図面に記載していかなければなりません。例えば、配管などの素材や口径、使用されるものの個数など、大量の情報を記載する必要があるため、その作業には大きな工数が発生します。仮に図面の記載漏れがあれば、工事に大きな支障が出てしまうため、線のブレなどは許されません。そのため、図面作成は担当するスタッフにとって、責任と負担の重い業務であるといえるでしょう。また、フリーソフトとして配布されている汎用CADでの作図も容易ではありません。汎用CADは二次元環境での作図を目的としたソフトであり、一般的な建設業であれば十分に対応可能なケースも多くなっています。しかし、水道工事は地中や建物の内部において立体的に配管を設けていく必要があるため、三次元での図面作成が欠かせません。

つまり、汎用CADですべての作業を進めようとすると、非常に高度な技術が求められるといえるでしょう。

そんな手書きや汎用CADによる図面作成と比較して、大幅に業務の手間を簡略化することができるのが水道工事に特化した専用CADによる作図です。まず、水道工事専用CADの図面作成機能における代表的な機能として挙げられるのが、平面配管図の作図です。水道工事では、現場全体の配管の配置を正しく把握するために、まず上からの俯瞰視点での平面配管図を作成する必要があります。平面配管図を作成する際はさまざまな知識が求められますが、水道工事専用に特化したCADを使用すれば、データの入力を行うだけで平面配管図を自動で作成することが可能です。実際に建築図・機器・メーターの配置を完了するだけで、自動で適切な形状に配管が設置された図面が出力されるのです。さらに、officeソフトと同様の操作感で作業を進められるため、汎用CADと異なって専門的な操作を覚える必要もありません。水道工事は自治体によって厳重に管理が行われていることから、施工に用いるための平面図とは別に、申請のために提出する簡易な図面も作成する必要があります。

水道工事に特化した専用CADであれば、申請に必要な平面図の作成にも対応しているため、水道工事における事務作業の強力な助けになってくれるでしょう。

水道工事に関する図面を作成する際に、大きなネックとなるのが立面図です。立面図は手書きによって作成することが大変なだけでなく、汎用CADの二次元環境で作成することにも適していないため、大きな工数が発生してしまいます。そんな立面図の作成に対しても、水道工事専用CADは大きな力を発揮するといえるでしょう。水道工事に特化して作られている専用CADは、立面図を非常に簡単な工程で作ることができるのです。

例えば、CADシステムで平面図さえ作成してしまえば、ワンタッチで平面図から立面図を立ち上げることができます。図面に関する細かな調整も、ポイントをつまんだ状態での縮小・移動などの簡単な操作で行うことができ、大幅な業務効率化を図れます。また、リアルタイム立面図機能が搭載されていることによって、作図のミスが起きるリスクが大きく軽減されている点も重要なポイントといえるでしょう。さらに、他のCADデータの取り込み、PDF図面の自動CAD変換、スキャナを利用した紙図面の活用などの機能も数多く搭載されているため、平面図・立面図の作成に関して強力にサポートしてくれるでしょう。

水道工事に特化したCADの強みとしてもう1つ挙げられるのが、計算やそれに伴う書類の作成にも対応しているという点です。水道工事における面倒な事務業務として、流量計算書の作成を思い浮べる方もいらっしゃるのではないでしょうか。水道はその管の中に水を通すための設備であるため、管径や流速、水圧などを鑑みて、水の流れる量を算出しなければなりません。そんな面倒な流量計算書の作成も、水道工事用のCADを使用すれば自動で計算することが可能です。例えば、立面図の作成さえ完了していれば、そこからCADに搭載されている自動機能によって、流量計算書を作成することができます。また、計算式についてもウエストン公式、東京都水道局実験公式、ヘーゼン・ウイリアムス公式などに対応しており、幅広いニーズに柔軟に対応できるため、図面作成業務にかかる工数を大幅に削減できるといえるでしょう。

水道工事専用のCADシステムとしてご紹介させていただく製品が、弊社が開発した給排水申請CADシステム「ANDES水匠」です。「ANDES水匠」には、今回ご紹介させていただいたような機能があますところなく搭載されており、水道工事に関する多種多様な事務業務の効率化を図れます。また、ここまでに挙げた機能以外にも、申請に関する書類作成やさまざまな業務に対応している点が特徴です。

例えば、申請を行う際は各自治体ごとに異なる申請の仕様を調べる必要がありますが、ANDES水匠には自治体ごとの細かな仕様やその他の情報が網羅されています。また、水道工事に欠かせない見積書の作成についても、拾い出しや積算などの業務を自動で行うことが可能です。細かな手作業による書き起こしや計算の必要がなくなるため、これまでにかかっていた工数を大きく削減できます。さらに、各種入力業務も大幅に簡略化されるため、事務業務の負担を軽減し、時間コストを削減しつつ、スタッフのモチベーションも向上させることができるでしょう。

図面作成において、従来の手法では施工に関する深い知識が必要でしたが、ANDES水匠を活用することで事務員の方でも対応可能となり、人員不足を解消することができます。水道工事における各種事務業務の効率化をお考えの際は、ぜひANDES水匠の資料請求をお求めください。