水匠NXコラム
水道申請/給排水申請CAD「水匠NX」のコラムです。
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知っておこう!水道工事業界の今後に関わるウォーターPPP

知っておこう!水道工事業界の今後に関わるウォーターPPP
水道は、私たちが暮らしていく上で欠かせない清潔な水の供給を支え、役目を終えた水を排出して循環させていくための役割を担っている重要なインフラです。そのため、水道がなければ私たちの生活から利便性が失われ、大きく変化してしまうでしょう。そんな水道工事業界の今後を見据えていく上で、必ず理解しておかなければならないのがウォーターPPPです。

この記事ではウォーターPPPについて、その概要をわかりやすくご紹介いたします。水道工事に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

PPPの意味と概要

はじめにPPPの意味と概要について、知っておきましょう。PPPとはPublic Private Partnershipの頭文字を取った略称であり、公共施設の建設や維持、管理、運営を官民一体で連携しながら行うことを指します。行政だけで行う場合と異なり、民間ならではの経験値や創意工夫を活用することによって、コスト面・運用面における効率化を図っていくことを目的としています。PPPにはさまざまな形があり、地域ごとに異なる実情・課題に対応するために、各地域ごとに柔軟な形で官民連携事業が行われていることが特徴です。

PPPと一口に言っても、PFI、指定管理者制度、市場化テスト、公設民営(DBO)方式、包括的民間委託、自治体業務のアウトソーシングなど、数多くの形式から選択されています。経済の発展と活性化において、PPPの果たしている役割は大きなものと言えるでしょう。

水道工事業界におけるPPPとは

PPPの前提を踏まえた上で、水道工事業界を対象としたウォーターPPPとはどのようなものなのでしょうか。ウォーターPPPとは水道、工業用水道、下水道などにおいて、PPPの形で維持管理を行っていくことを指しています。重要なインフラである水道は、数十年単位にわたる維持管理が必須な設備であり、関連業務は長期的な視野で手掛けなければいけません。

水道は、日本全国に設けられた設備であり、その全長である65万kmという長さは地球を2周できる距離にも及んでおり、行政のみで完璧に管理していくのは現実的ではありません。しかし、現在使用されている水道管の多くは耐用年数が過ぎているため、対応していくことが急務とされています。そこで有効な手段となるのが、ウォーターPPPによる官民が連携した柔軟な対応です。

ウォーターPPPによる官民連携

ウォーターPPPによる官民連携は、管理・更新一体マネジメント方式という形で進められていきます。管理・更新一体マネジメント方式のウォーターPPPは、まず原則10年の長期契約が前提です。10年という期間を活用して企業の参画意欲を高めつつ、人材育成と雇用の安定化を図り、スケールメリットや投資効果の発現を同時に視野に入れていきます。性能発注が原則とされていますが、管路については移行措置として使用発注から開始される場合もあります。その場合は詳細調査や更新を実施しつつ、その箇所から段階的に性能発注に移行していくことも可能です。

例として管路施設の場合、適切に保守点検を実施することが求められますが、人員・時期・機器・方法などについては民間事業者に委ねられます。維持管理・更新の一体マネジメントは、維持管理と更新を一体的に実施する「更新実施型」と、更新計画の策定などを通して地方公共団体を支援する「更新支援型」の2つが基本の形です。事業開始後にはライフサイクルコスト縮減の提案を促進していくため、プロフィットシェアの仕組みを導入することが求められています。

プロフィットシェアとは収益の分配に関する仕組みで、窓口となる事業者が経費などを差し引いた上で利益が残った場合、一定の割合で共同事業者に分配することを指します。ウォーターPPPにおけるプロフィットシェアでは、見積もりとして算出された施工費用よりも実際にかかる費用が少なく済んだ場合、縮減分は官民でシェアするのが特徴です。このプロフィットシェアは、主に更新実施型に関して適用されますが、更新支援型についても可能な範囲でプロフィットシェアを行うことが求められています。

水道工事業者がウォーターPPPで意識したいこと

水道工事業者がウォーターPPPに取り組んでいく上で最も意識するべき項目が、従来の水道工事に関する行政との連携に比べて、年数が長いという点です。従来の公共事業として行われていた水道工事では、契約年数は3年から5年ほどの範囲に留まるケースが主流でした。

しかし、ウォーターPPPでは10年が契約の基本単位となるため、より長期的な視野を持ちながら業務に取り組んでいくことが可能となります。その後の更新なども自社で行うため、施工クオリティを高めるだけでなく、次の業務を見据えた管理体制を構築していくことが重要になるでしょう。施工スタッフを育てるだけでなく、事務業務に関する優秀なスタッフの育成も長期的な業務において、大いに役立ってくれると言えます。

「水匠NX」を用いて水道工事の効率を最適化

ウォーターPPPを含む多くの水道工事の現場では、事務業務の重要性も非常に高く、品質も求められます。水道工事は必ず配管に関する平面図・立面図の両方を作成しなければならず、その他にも多数の申請書類を求められることから、事務作業の負担が非常に大きいのが特徴です。

そのような事務作業の負担を大きく軽減してくれるのが、水道工事専用に構築されたCADシステムの「水匠NX」です。汎用の二次元CADとは異なり、水匠NXには立体環境での図面作成を強力にサポートするさまざまな機能が備えられています。例えば、数値や素材などのデータを入力するだけで平面図を立ち上げることができ、そこからワンタッチ操作で立面図を展開することが可能なのが水匠NXの強みです。それ以外にも、水道工事に関する書類作成の全国各自治体ごとの仕様が網羅されており、入力を補助する機能なども豊富に搭載されています。操作性についても非常に容易であることが特徴であり、一般的なofficeソフトと変わらない感覚でご使用いただけるため、PCの扱いに不慣れな方でも安心して水匠NXをご利用いただけるでしょう。

水匠NXにご興味をお持ちいただけた際には、ぜひ弊社へ詳細な資料をご請求ください。

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