水匠NXコラム
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配管工は要チェック!水道管の種類を解説

配管工は要チェック!水道管の種類を解説
人間は生命を維持していく上で、健康な成人で体重1kgにつき約35mlの水を摂取しなければならないと言われています。体重が50kgであれば1.7L、70kgであれば2.4Lを摂取しなければ、健康を保っていくことができません。また、入浴や洗濯などに用いる水を含めると、日本人1人が1日に消費する水の量は200L以上とされています。そのため、清潔な水を供給する水道は必要不可欠なライフラインであり、そんな水道に関わる施工は社会的に大きな意義を持った仕事と言えるでしょう。

そんな水道設備に使用されている水道管には複数の種類があり、水道に関わる仕事に就いている場合には把握しておかなければいけません。今回は、配管工が知っておきたい知識として、水道管のさまざまな種類と性質について、ご紹介いたします。

水道管は主に8つの種類が存在する

水道管とまとめて呼称されていますが、実際には水道管の中は主に8つの種類が存在しています。ポリ管、VP管、HIVP管、HTVP管、銅管、エルメックス管、鉄管、鉛管がその8種類として挙げられ、それぞれ異なる性質を持ち合わせており、把握することで施工に携わる際に役立ちます。これらの水道管のうち、現在主流として使用されているのはポリ管、VP管、HIVP管、HTVP管です。VP管、HIVP管、HTVP管は塩ビ管と一括りに呼ばれることも多く、いずれも優れた機能性を有しています。その他の水道管については限定的な運用となっていますが、知っていれば対応力を高めていけるでしょう。

以下の項目で、それぞれの管についてより詳しくご紹介いたします。

主流な種類の水道管「ポリ管」

前の項目で挙げた8種類の水道管の中で、現在の水道工事において最も汎用的に使用されてるのがポリ管(ポリエチレン管)です。ポリ管は高密度ポリエチレンを主な素材として作られており、ポリエチレンはプラスチック樹脂であるため、サビにくいことが特徴です。水道管の内部には常に水が通り、湿度を帯びた環境になります。サビへの対策が重要となるため、サビにくいポリ管は非常に優秀な管だと言えるでしょう。それ以外にも衝撃に強く、地震などで圧力をかけられても地面のズレに沿って曲がることから、破損が起きにくくなっています。また、ポリエチレンの性質上、加工や施工を行いやすいという点も強みです。仮に破損などのトラブルが起きた際にも、修理費用が比較的安価に収まりやすくなっています。

欠点としては、急激な温度変化に弱いことから、寒い日に水道管が凍結しやすいという点が挙げられます。反対に暑い夏の日にも、熱によって水道管が劣化しやすいのが欠点です。ただし、ポリ管は広く利用されている素材だけあって開発も進んでおり、温度変化への耐性が高まった新しいタイプのポリ管も登場しています。水道工事に携わる配管工にとって、ポリ管についての理解は重要だと言えるでしょう。

優れた機能性がある種類の水道管「塩ビ管」

塩ビ管に分類されるVP管、HIVP管、HTVP管の3種類について見ていきましょう。
VP管は強度が高く、管がたわんでしまいにくいという性質を持っています。頑丈な外側に対して内側はなめらかな質感となっており、摩擦抵抗が少なく、液体が流れやすくなっています。その性質を生かし、マンションなどの集合住宅における排水や通気配管、建築給水の現場などに使用されるケースが多いです。管表面に直射日光が当たると、温度変化によって反りなどの変形が生じてしまうリスクに注意が必要です。

HIVP管は塩ビ管の中でも特にポピュラーで、プラスチック樹脂で作られていて、サビにくく、加工も施工も容易です。急激な温度変化に弱いというデメリットも含めてポリ管と性質が似ていますが、ポリ管と比べるとパーツ部分などが安価なため、コスト面の強みが大きい管だと言えるでしょう。

HTVP管は耐熱性が高く、熱伝導率が小さく、保温性に優れています。サビや腐食の心配もなく、給湯配管や冷暖房管、それ以外にも温泉の配管などに使用されるケースが多くなっています。デメリットとしては、設置のためのコストが高いという点が挙げられるでしょう。

その他の種類の水道管

残り4種類の水道管についても見ていきましょう。

銅管は熱に強いという長所を持っており、給湯管として使用されるのが最も主な用途となっています。設置に際してハンダ付けを行わなければならないという欠点があり、手間がかかることから施工費用も割高になりやすいのが特徴です。

エルメックス管は現在普及している水道管の中でも比較的新しく、暑さ、寒さの両方に高い耐性を持っています。凍結しても割れにくいことから寒冷地でも問題なく使用することができ、塩素への耐性が高く、酸化もしにくいことから水の安全性を保ちやすくなっています。まだ登場からの年数が浅いことから使用例は多くありませんが、今後普及が進んでいくと見られている水道管です。

鉄管は以前に広く用いられていたタイプの配管であり、丈夫で耐震性に優れていますが、サビに弱いという欠点を持っていました。鉛管も水道の敷設が始まった当初に多用されていた素材であり、水漏れしやすく健康被害も懸念されてしまう素材です。いずれも現在は使用されなくなっていますが、古い水道管の交換を行う際などに取り扱う場合もあるため、覚えておきましょう。

水道工事に役立つCADシステム「水匠NX」導入がおすすめな理由

水道工事に取り組んでいく上で、施工以外に大きな手間となりがちなのが図面作成をはじめとする各種事務作業です。水道工事は、地下に埋設された配管にアクセスする施工であり、ガス管などその他の配管を傷付けない配慮が求められることと併せて、現場を正確に把握できる図面の存在が必須です。そんな水道工事における図面は平面図、立面図の両方を作成しなければならず、さらに申請書類も作成する必要があり、多くの時間を費やします。

事務作業などの大きな手間を大幅に削減するのが、水道工事に関する各種事務作業を強力にサポートするCADシステム「水匠NX」です。水匠NXを使用することで、平面図と立面図の両方を非常に簡単な操作と入力だけでスムーズに作成できます。加えて自治体ごとに仕様の異なる申請業務についても、効率的に進めることが可能です。操作性も容易で、ご不明点に関する万全のサポート体制も備えており、安心してご利用いただくことができます。

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