配管工必見!水道工事の図面を作成する際にありがちなミスと注意点

水道工事における平面図や立面図は、施工の指針を示し、現場での作業内容をスタッフが共有していくために欠かせない存在です。
しかし、図面作成時にはさまざまなミスが起きがちであり、図面作成を行う際には常にミスに対して細心の注意を払わなければいけません。
この記事では、配管工として働いている方に向けて、水道工事の図面作成においてありがちなミスと注意点について、詳しくご紹介いたします。図面を作成する際や現在図面作成の業務に携わっている方は、あらためてチェックしておきましょう。
水道工事の配管と図面作成の関係性
水道工事の特徴として挙げられるのが、配管を扱う施工だという点です。水道は道路の下などに通されている水道本管に給水管を接続し、住宅をはじめとするさまざまな建物に清潔な水を引き込んでいきます。そして、使い終えた生活排水や汚水などは、排水管から下水道へ排出され、浄水場で処理を行われた上で自然へ還されるのが、水道のサイクルです。
その仕組み上、水道工事では数多くの配管を扱う必要がありますが、給水管や排水管は建物の内部や地中を通されることが多く、見えない場所に配置されます。そのため、水道工事において現場の全貌を正しく把握し、ミスなく施工を行うためには、図面の存在が必要不可欠です。
加えて、一般的な建設業との違いとして、水道工事は水道本管が地下に埋設されている関係上、地下から地上にかけて立体的な施工が行われる場面が多くなっています。
さらに、地中や建物の内部にはガス管や電線など水道管以外の管も埋設されていることが多く、これらに干渉して事故を起こさないよう細心の注意を払わなければなりません。
現場を俯瞰で見下ろした平面図だけでは施工の全体像を把握することができないため、追加で立面図の作成と併用が求められるのが、水道工事の大きな特徴だと言えるでしょう。
水道工事の配管図面の注意点①図面の歪み
水道工事の配管図面を作図する際、注意したいミスとして挙げられるのが図面の歪みです。
特に紙への図面作成時に起きやすいミスであり、手書きで線を引いていく関係上、気付かないうちに線の角度がずれてしまっている場合があります。気付きにくい程度の歪みであっても図面全体にズレを生じさせてしまう可能性があり、実際に施工を進めていく際に、寸法の数値などが噛み合わないトラブルになりかねません。
図面の歪みは、図面作成に不慣れな若手の職人が作図を担当する場合だけでなく、老眼や手先に力が入りにくくなった高齢の職人によってミスが起きるケースもあるため、注意が必要です。
そのため、水道工事の図面を作成する際には、線が歪んでいないか、ズレていないかという点には、常に細心の注意を払いながら作図を進めていかなければなりません。
水道工事の配管図面の注意点②数値などの記載ミス
水道工事の図面作成では、図面の中にさまざまな数値を書き入れていきます。
配管の口径や寸法など、図面に記入された数値は現場全体で共有される施工の指針となり、水道工事を進めていく上で極めて重要な情報になります。しかし、図面に記載しなければならない数値の数が多いことから、数値の記載ミスが起きてしまう場合があるため注意が必要です。
数値が誤っていると用意する配管の寸法が異なってしまう場合があり、施工が滞ってしまったり、漏水などに繋がる施工ミスが起きたりする原因になってしまいかねません。
また、図面によっては数値がかなり小さく記載されて見づらかったり、字が汚くて誤読が起きてしまったりする可能性があります。そのため、水道工事における図面作成では、ただ正確な図面を作成するというだけでなく、読みやすい図面作成を心がけていかなければなりません。
水道工事の配管図面の注意点③積算の間違い
図面作成と関連して起きやすく、注意が必要なミスとして挙げられるのが、積算の間違いです。
水道工事における積算とは、工事全体を通してかかるコストを予測し、算出していく業務のことです。積算業務には施工に関する仕様書や、図面などを総合した情報が用いられます。これらの情報を複合的に鑑みて、必要な材料や人件費、経費などを拾い出した上で、計算することで全体のコストを算出します。
積算は水道工事業界だけで用いられている言葉ではなく、建設業界全体を通して行われている業務です。積算を行わなければ施工全体の見通しを立てることができないため、建設業の要とも呼べる業務と言えます。
ここで注意したいのが、図面の精度です。図面にわかりにくい部分があったり、記載された数値にミスがあったりした場合、積算の数値に誤りが出てしまいます。積算が誤っていると施工全体を通したコスト計算に不備が生じてしまい、予算不足や赤字などの重大な事態につながってしまいかねません。
業者としての信頼が損なわれたり、経営状況に大きな支障が出るリスクがあるため、積算は必ず正確に行う必要があります。積算に対して大きな影響を与えてしまうことを踏まえると、配管図面の作成には決して誤りがあってはいけません。
「水匠NX」は水道工事の配管図面作成などの事務作業をサポート
水道工事の図面作成におけるミスの多くは、紙に手作業で作図していくことによって発生しやすいと言えます。紙への図面作成は時間もかかりやすく、スタッフへの負担が大きい事務作業です。
そこで近年水道工事業界では、DX化の一端として、図面作成をサポートするデジタルツールであるCADが導入されるケースが増えています。
弊社がリリースしている水道工事専用CAD「水匠NX」は、AIを搭載したCADであり、水道工事における図面作成を大幅にスムーズ化することが可能です。現場のデータを入力するだけで、自動的に平面図を作成することが可能であり、さらにそこからワンタッチの操作で立面図を展開することができます。
紙での図面作成と比べて線のズレや歪みなどが起きてしまう心配もなく、数値も拡大して確認することができるため、記載ミスや誤読が起きにくくなっています。
また、水道工事の事務作業における大きな負担になりがちな申請業務についても、各自治体ごとの仕様を網羅するなど、万全のサポート体制を備えているのが強みです。そのため、水道工事における図面作成を効率化することができるでしょう。
水匠NXの導入に関心をお持ちいただけた際には、ぜひ弊社へ詳細な資料をご請求ください。
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